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妻の散文  作者: 朝な夕な
11/11

ほぼ五年ぶりに更新してみる。

 ありがたいことに、小説家としてデビューしてからちょうど五年が経ちました。

 ふと『妻の散文』を見ると、最終更新日が二〇一八年の九月。デビューから慌ただしく日々が過ぎていたのだなぁと振り返ることができました。

 過去のぼやきも読み返してみました。

 本当に何もしてないし、本当にビールばかり飲んでるし。駄目人間という称号をほしいままにしている印象ですね。

 小説家になって夢を叶えて幸せになっているはずなのに、悪意が浄化されてないのが逆にスゴイ。これはたぶん天然ものだ。性根の問題。

 でも、子どもや旦那さんの思い出が残っているのは何かいいなと思いました。

 写真では覚えきれない、日常の些細な笑い、驚き。出来事全ての感想を呟いているから、懐かしさでほっこりします。やっぱり文章っていい。

 娘さんのゆるキャラっぽさと妖怪ぶり、旦那さんのゴリラ感と最終兵器感が、稚拙な文章ながら余すところなく表現されていました。

 五年経っても変わっていない彼らも、なかなかの強者だな。あれもたぶん天然ものだ。


 ところで娘さん、昔は完全なパパっ子でした。

 赤子の時からよく寝るいい子なのに、私が抱っこするとなぜかわざわざ起きて泣き出す。私以外の誰の抱っこでも泣かないのに、本当になぜ。

 出産後実家から自宅に戻ると、平日昼間は完全に私と娘さんの二人きり。

 娘さんはもう……そりゃずっと泣いてましたよ。

 ママはもうヤケクソで『泣いても叫んでも誰も助けには来ないのだよフフフ……』とか言ってましたね。あれが娘さんの人生で初めての絶望と挫折だったのではないかと推測。遠い目。

 あの頃はパパに抱っこしてもらう以外選択肢がなくて、二人はいつもイチャイチャしてました。別に悔しくなんかないんだからね。

 そうしてすくすく成長し、『パパ大好き。ママは……』と言葉に詰まっていた娘さんももう七歳。

 足し算引き算ができるようになりました。漢字も書けるし、時計だって読める。

 あと小学二年生にして『おそ松さん』という推しができました。母とは異なるジャンルでオタクの片鱗を見せつけており、素直に感心。うん、ヤバイ。


 あんなに仲の良かった旦那さん、最近は娘さんに素っ気なくされています。

 そんな態度に傷付きながら、何度でも立ち向かっていく旦那さん。それが面白いらしくますます突き放す娘さん。プレイかな。

 ついには『ママ大好き』と、見せつけるようにくっついてきます。当て馬かな。

 ……ですが、旦那さんも私も本当のところは分かっています。

「はぁ。パパもうあっち行って」

 と言いながらパパに近付いていく娘さん。ピッタリくっつき、パパの足に自分の足をのせる娘さん。


 か わ い い か よ!!


 好きすぎる。

 結局パパっ子すぎる。

 こんな文章も残しておけば、また近い将来笑えるはず。素晴らしいですね。

 娘さんが小説を読めるようになったら怒られるかもしれませんが、大体のことは『思い出だから』で許されるはず。


 さてと。明日は土曜日だから、お祝いがてらビールでも飲もう。





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