↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
飛び火  作者: 梅子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/9

同姓同名

言い合いのような雰囲気に母親がやってきた。

「どうしたの…?」

「……。い、いや…。」

「美有さんは…どうなの?」

「体調が悪いみたいで…寝てる…。」

「ふぅん…赤ちゃんは順調なの?」

「ああ…前、検診でも、順調だって…」

「初期は気を付けた方がいいわ。」

「そうだよね…」

 家に帰ると美有は、ソファにもたれかかっていた。

「体調どう?」

「ちょっと吐き気があって…」

「そっか。」

「ご飯作れなくてごめんね…」

「いいよ、いいよ…」

青年は、美有に遠慮して何も聞けなかった。


 青年は、生真面目な性格なので、もし、夫婦でいとこ同士なら、お腹の子に何か…と思うと、いとこでない、と証明したくなった。青年は、出産を目前に控えて、ようやく美有に、

「ごめん…美有のお母さんについて知りたいんだ…」

と切り出した。美有は、大きくなったお腹を撫でながら言った。

「分かった…。何が聞きたいの…?」

「もしかして、美有のお母さんって、奈良の人?」

「……。ごめん、知らないの…」

気まずい沈黙が続いた。青年は、このまま話を逸らそうかとも思った。でも、大事なことだ、もう、話し始めてしまったのだから、と思って、続けた。

「実は…」

「何?」

「美有の戸籍謄本見た時…」

「うん…」

「お義母さんとお義父さん、離婚してて、お義母さんの旧姓が載ってた…」

「そうなんだ…」

「美有のお母さん…俺のおばさんと同じ名前…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。