プロポーズ
青年は、美有のようには寝られなかった。寝顔を見ると、真っ白な顔をしていて、きれいだと思う。何だかこのまま、ちゃんとした彼女にしたいな、と思えてくる。でも、自然にそうなりそうな気がする…
美有は、心の中で会心の笑みを浮かべていた。やっと、ここまで来た。ここまで。
あと少し…
青年は、美有に惹き込まれた。どこまでいってもぼんやりして掴みどころがないのに、頼りにされている、と感じる。言葉は少なくて、何を考えているのか分からないのに、常に微笑んでいる。
半年もしないうちに、青年は美有にプロポースをした。それは、美有がぼんやり、妊娠したかも…と言い出したことがきっかけだった。
青年は、美有に、
「えっ…?」
と聞き返したが、美有は不安がる様子もなく、
「うん…」
と、ただ頷く。青年は、最初はびっくりしたが、美有のことは好きだし、こういう人生もありかな?と思った。
「検査しようよ…もししてたら、結婚しよう。」
と、思い切って言うと、
「病院で検査するね。もし、してたら、写真貰ってくるね。」
と、気負う様子もなく笑う。
しばらくして、美有は、
「してた…」
と写真を見せてくる。
「え…?まじで…やっぱりしてたんや。」
「うん。」
「……。」
「……。」
青年は、責任取って!!とか、どうしよう!!とか言ってくるのかな…と待っていたが、美有は、ただ座って何も言わない。
「結婚しよう…」
青年が言うと、美有は、
「そうだね…。」
と言った。そして、すぐに
「大丈夫?」
と聞いた。
「何が?」
「嫌じゃない?」
「嫌なわけない…美有のこと好きだし、予定が早まっただけだよ。」




