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第2話 あま〜い朝支度

 休日の朝、今日はデートの日です♡

二人は支度のために洗面所にいます!

―某日


 「せ〜や〜、眠いよ〜」


 重い瞼を無理やり開けようと必死な穂乃実を見て誠也は可愛さに思わず口角が上がってしまう。


「ほら、顔を洗いな?目が覚めるよ」


 そう言って冷水を流して穂乃実を誘導する。


「ほら、ちょうどいい温度になった」


「ありがと、…冷たっ!!めっちゃ冷水じゃん!」


 あまりの冷たさに穂乃実は目がしっかりと覚めたが、その分その目には誠也に対する恨みの目が向けられていた。


「ちょっとせ〜やさ〜ん?酷くないですか?」


「眠そうだったから冷水で目を覚まそうと思って。 てか今日が初めてな訳じゃないし慣れてきたんじゃないの?」


 時々、穂乃実の寝起きが悪い時がある。その時は誠也が何かしらいたずらなどをして穂乃実の目を覚ましている。冷水ドッキリは何度もやってきている。


「慣れるわけないじゃん!せ〜やのバカ〜」


 ポカポカと穂乃実は冷水でビシャビシャの顔のまま水を滴らせてながら誠也の胸を殴った。まったく痛くない。むしろ可愛らしい暴力に誠也は困っていた。


「でも目はしっかりと覚めたでしょ?」


「覚めたけどさ〜? もっと他に方法あったんじゃな〜い?」


 穂乃実は半拗ねモードに入った。タオルで濡れた顔を拭きながらジト目で上目遣いをしながら誠也を見つめる。

 何度も言うが物理的な怖さや恐怖などは一切なく、とても可愛らしい、精神的な怖さで言えば嫌われてしまうのではないかという恐怖がある。だが、このカップルに限ってそんなことは多分絶対にない。


「方法って例えば?」


「うーんと…  分かんない」


「分かんないんかい」


 冷静なツッコミを入れてしまっが、この状況なら誰でもツッコむだろう。


「とりあえず洗顔とかのスキンケアちゃちゃっとやって朝食にしよう」


「分かってるよ。 あっかんべー」


 穂乃実はどうやら怒っているらしい。しかし、何度も言うが怖くも何ともなく、とても可愛らしいだけである。

 そんな顔を見つめながら顔を洗おうと水を流すと顔が急に冷たくなって視界が悪くなった。


「うわっ! 穂〜乃〜実〜〜?」


「仕返しです♡」


 どうやら水を顔にかけてきたらしい。いつもの仕返しにしては優しい方だ。

 ギリギリ憎めない塩梅で攻めてきてるのと可愛らしさで許してしまう誠也である。


「やられた」


「久しぶりにせ〜やのあんな顔見たな〜!ギャップ萌え〜」


 いつもクールで何食わぬ顔をしているため表情豊かな顔を見る機会は滅多にない。そのため穂乃実はこの瞬間を大切に脳裏に焼き付けた。


「怒ってない?」


 穂乃実が誠也に抱きつく、どうやら怒ってしまったのではないかと危惧したのである。

 現実、誠也は1ミリも怒ってないし、むしろ朝からたくさん穂乃実とじゃれ合えて幸せのドーパミンが溢れ出ている。


「そんなことで怒んないよ。はい化粧水。ちゃちゃっと終わらせよ」


「ありがと、せ〜や♡」


 穂乃実は誠也から化粧水を受け取りスキンケアを初める。誠也は毎日スキンケアを欠かさずする穂乃実をみて毎日素直に尊敬していた。


「せ〜や〜、美容液と乳液もお願〜い」


「はいどうぞ」


「ありがと」


 この時間は主にどうでもいい世間話をたくさんしたり、お互いを好きと言ったりしている。そして今も好きと言い合っている。


「せ〜やってほんとに私のこと好きだよね?♡」 


「うん、好きだよ」


「えっ/// うん、ありがと」


 どうやら穂乃実は誠也を困らせるために質問をしていたため、何食わぬ顔でド直球(どストレート)()()と言われてクリティカルヒットしてしまい顔を赤くして照れているのである。


「せ〜や!」


「なに?」


「私もせ〜やのことが大好きだからね///♡」


「うっ///」


 顔を赤らめながら言う破壊力の高すぎる穂乃実の()()()は誠也に対して効果バツグンだった。誠也は穂乃実は『大好き』と言ってくれたのに自分は『好き』としか言ってないことに不服のため―――


「穂乃実、大好き」


「っ!/// ひゃい/// ありがひょう/// 」


 誠也のカウンターを真正面から受けてしまった穂乃実は照れと嬉しさと興奮で呂律がまわらなくなってしまった。

 二人の間に甘々だけどちょっと気まずい空気が流れてしまった。


―数分後


「動かないで/// 」


 そう言ってスキンケアを終えた穂乃実が誠也の背後に回って抱きつく。


「穂乃実?どうかしたのか?」


「『大好き』って言ってくれたお礼的なやつ///」


 可愛らしいやつめ。一生耳元で愛を囁こうとしたが穂乃実が壊れてしまうと思ってやめることにした。


「正面で向き合ったらダメなのか?」


「それはちょっと恥ずかしいから///このままの体勢がいい。…落ち着く、」


 今すぐ向かい合って穂乃実を抱きしめたい衝動を無理矢理抑え込んでこの時間を堪能することにした。


「じゃあ、しばらくこのままの体勢で良いよ。でも、」


 背中側から包み込むようにお腹に回ってきた穂乃実の手を優しくギュッと握る。


「せめて手だけでも握らせて、抱きしめられないかわりに」


「/// しょうがないなぁ、甘えんぼうさんめ♡」


 二人のあま〜い朝支度はまだもう少し続いたようです♡

最後まで読んでいただきありがとうございます!

前回(1話)のような刺激はないですが十分甘くてですね。試し読みしている自分が糖尿病になってしまいそうな気分でした☆

今回の話が面白いと少しでも感じることができましたらブックマーク・評価・レビューなどをしていただけるとモチベーションに繋がって非常にありがたいです!


では次の話でお会いしましょう!

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