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出張ネイリスト異世界でもネイルをする  作者: ありえ


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69 明日はバースデーパーティー

 王女様達へのプレゼントを無事に買えたので、きりこを拾って政子さんとの待ち合わせに向おう。

 車を運転しながらふと思う。

 マジックバッグは空間魔法。

 人が空間魔法(?)で瞬間移動とか何処かに行けるドアとか無いのかと。

 異世界に召喚出来るなら静岡から東京とか一瞬で行けるんじゃないか?

 いや、それは魔法を使えるジェイソンさんだけという事か…?

 私は魔力測定でゼロ表示だったから無理なのかもしれない…。

 でも!

 ドアみたいな何かアイテムがあれば…!

 今度ジェイソンさんに聞いてみなきゃ!

 そんな事を考えつつ、きりこを迎えに行き待ち合わせのいつものホテルへ。


 ホテルのロビーで私たちを待ってくれている秘書の方と一緒にいつもの部屋へ。

「こんばんは〜!」

「いらっしゃい。今日もよろしくね!」

 簡単に挨拶をし早速取引へ。

 ここ最近は新しいアイテムよりも効果が分かっていて研究も進められているポーションと魔石の取引で今回も同じだ。

 金額の変動も無く、安定した収入になっている。

 そして毎回見せてくれる報告書。

 今回は何が書いてあるかな。

 どれどれ。

 おお!

 赤色魔石の実験が一部成功したようだ。

 前回報告書を見た時は魔石ライターの魔石の使用量等を調べていた事が書かれていたが、今回は複製に成功し、いくつか作る事に成功したそうだ。

 また他の利用でカセットコンロ、いや魔石コンロとして利用する事が出来たそう。

 カセットコンロのガスボンベを取り付ける部分をいじり、魔石で使える様にしたそうで魔石を補充すればずっと使えるとの事だ。

 他にもファンヒーターでも実験が成功し灯油では無く魔石が燃料代わりにする事が出来たそうだ。

 この1週間で一気に進んだみたい。

 現在はこの赤色魔石部門に力を入れ、車のガソリン代わりに出来るかを調べたり実験しているそうだ。

 ちなみにコンロもヒーターも10gから20gの小さな魔石1個で24時間以上持つらしく、現在どれぐらい持つのかを調査しているそうだ。

 これは来週には結果が出そうだ。

 黄色魔石部門でも同じ様に研究していて、今の所乾電池と同じ様に使う事には成功しているそうだ。

 しかしまだコンセントを使うものには対応出来ていなく研究が進められている。

 先週箱型コンセントの貸し出しをしていた時に設計をコピーしていたそうだが、完全再現はまだ難しい様でまた借りたいと言っていると政子さんから伝えられたが、今回は借りてきていないので次の時に借りてこよう。

 緑色魔石部門は肥料としての利用を成功させていたが、今も土に混ぜる量について研究しているそうだ。

 向こうの世界で話を聞いた時に向こうの人たちは大雑把に土に混ぜていたがこっちではちゃんと量についてちゃんとした数字を出したいみたい。

 雑に混ぜるじゃダメなのかな?

 行き詰まっているのは青色魔石部門の様だ。

 進捗ゼロと言う文字だけが書かれている。

 そういえばいつの間にか魔石研究が部門分けされているな。

 部門分けした方が進めやすいのかな?

 多分…進めやすいのだろうな。

 報告書を読み終わり次回の取引について話す。

 次回は魔石と水晶だけで良いそうだ。

 ポーションはひとまず在庫があるので研究に使う魔石と水晶が沢山必要だそう。

 それを了承し、今回の取引が終わり帰宅する。

 車で帰宅する最中きりこの話を聞いていると、無職のドラゴンスレイヤーの話になった。

 連絡を頻繁に取り合う仲らしいがまだ異世界の話はしていないそう。

 大胆なタイプであるきりこでも慎重に行動をしているみたいだ。


 政子さんとの取引が終わり数日が経った。

 明日はミモザ王女様のバースデーパーティーだ。

 明日の朝が早いと言う事できりこが泊まりに来ている。

 きりこのスライムと私のスーちゃんは既に仲良く木箱の端で寄り添いながら寝ている。

「そういえば、明日って朝早いって言っていたけど何時に出発なの〜?」

「あれ? 言って無かったっけ? 3時出発だよ!」

「えぇーーーー! 早く言ってよ! もう寝なきゃじゃん! 私はしっかり寝ないと元気が出ないタイプなんだから!」

 慌てて寝る準備をする。

 今から寝ても4時間後には起きて準備をしないといけない。

 確認しなかったのは自分のせいでもあるが、もっと早く言ってよの気持ちが強い…。

 それに寝なきゃと思えば思うほど目が冴えてきてしまう…。

 最悪のコンディションで明日を迎えてしまいそうなこの状況に慌てているが、目を閉じとりあえず羊を数える。

「羊が1匹…羊が2匹。……。羊がさんまんよんせんごひゃくはちじゅうご…」


 結局羊を数えていたら目覚まし時計が鳴り、朝が来た。

 今日はミモザ王女のバースデーパーティーだ。

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