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出張ネイリスト異世界でもネイルをする  作者: ありえ


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60 きりこの合コン報告会

 いつも通りこっちの世界に帰ってきたが今日はいつもとは違いきりこが合コンの為反省会という名の飲み会は無い日だ。

 じゃあ明日ねと別れ、発注の事を考えつつ夕飯だ。


 翌日、火曜日。

 今日は仕事は休みで夕方からきりこと政子さんの所へ行く日だ。

 午前中は足りなかった物の発注をしたり、ネットのカタログでVIPルーム用に良さそうなネイルテーブルや椅子、フットチェアを探す。

 なんとなくコレかな? という物が見つかり注文をするが配送が1週間から2週間になっているので来週に間に合うかは微妙な所だった。

 値段も普通のネイルテーブルよりは高いので常に在庫が無いのかもしれない。

 お昼ご飯を簡単に食べ、きりこが家に来るまでは時間がありそうなのでこっちの世界(日本)でのネイルの仕事で使う、毎月変わるデザインのネイルチップを作成しているので写真を撮って加工しておこう。

 もうそろそろ2月になるし準備しておかなきゃ。

 デザインチップはもう作ってあるので写真撮影&加工だけ。

 ゆとりを持った自分えらーい! と自分を褒め撮影準備。

 完成しているネイルチップを取り出し綺麗に並べていく。

「えーーーーー!! 小指無いんだけどーーー! なんでーーーー? マジで意味わからなーーーーい! 小指無くしたーーー!!!」

 1人大声を出し小指 (のチップ)を探すが、見つからない。

 っは!?

 もしや落としててスーちゃんが食べたか!?

「スーちゃん小指食べたー?」

 もちろん問いかけた所で応えは無い。

 ネイル用の部屋では爪の削りカスなどの細かいダストが出るのでスーちゃんが掃除したら楽じゃん! とスーちゃんを自由にさせていた。

 おそらくその時に気付かず落とした小指をスーちゃんがゴミだと思い食べたのだろう。

 面倒くさーーーいとは思いつつ無くした小指のチップを再び作る事に。


 ピンポーン。

 無くした小指のチップはなんとか完成したがここでインターホンが鳴った。

 出てみると、きりこ。

 時間にゆとりがあったはずだがきりこが早めに来てしまい写真撮影&加工は後回しにする事になった。

「時間より早いけど休みって言ってたから来ちゃった。昨日の合コンの話聞いてくれ〜」

「あーはいはい。良い人居たのね? どんな人?」

「なんか変な人が居た!」

「良い人じゃなくて変な人?」

「そう。36歳、職業は元冒険者! 現在は無職」

「…え? は? どう言うこと?」

「そう思って聞いたら、ドラゴンを倒した事もある冒険者って言ってた!」

「…それは…マジか。14歳じゃ無いんだよね?」

「中二病だと思うじゃん? それがさ、なんか本当っぽくて連絡先交換してきた」

「ええええええ! ヤバい人なんじゃない? 大丈夫なの!? それに現在無職って…」

「これ見て! 2ショット写真撮ってきた」

「いやまあ確かに筋肉あって冒険者出来そうな見た目だけど…うん…」

「気付かないか〜。ほれズーム!」

「ネックレス? え!? ちょっと待ってコレって…」

「そう! ハーフムーン王国の金貨!」

「加工してネックレスにしてるって事だよね?」

「そうだと思う! たまたまハーフムーン王国の金貨と同じデザインって事は無いだろうし、おそらく行ったことがあるはず! でコレに気付いたから連絡先も交換してきたって事」

「きりこは異世界の事話したの?」

「言ってないよ! 普通に美容師って言ってる」

「今後どうするの?」

「とりあえず次に会う約束しているから上手く聞いてみるよ」

「そっか。あれ? 合コンに行ったのに他に気になった人とか居なかったの?」

「…あ。目的忘れてたよ。その元冒険者としかほとんど話さず連絡先もその人だけ…」

「もうその人でいいんじゃない? ドラゴンスレイヤーの彼女!」

「…」


 きりこが行った合コンで出会ったのは、元冒険者 (マジっぽい)。

 相手は現在無職できりこの休みに合わせられるらしく次は今週の金曜日に会う予定らしい。

 どうなるのか気になるので、早く会ってほしい。

 そして早く報告して欲しい気持ちでいっぱいだ。

 ちなみに2ショット写真をみた感じではお似合いだったのでラブとしても気になる所だ。

 ワイワイキャイキャイと話を聞いているとそろそろ政子さんの所に出発する時間になっていた。

 慌てて準備をし一緒に向かう。

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