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出張ネイリスト異世界でもネイルをする  作者: ありえ


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58 ポリッシュ初級&中級試験

 午後になりまずは試験からだ。

 前回合格メンバーの3人もステップアップの為に中級試験を受けることにしたそうで中級受験者と初級受験者の両方が一斉に試験を受けることになる。

 試験内容自体は変わらないが、初級と中級で着席してもらう場所は分けて行う事に。

 試験は2回目なので前回の時よりも緊張感は無いかと思っていたが、昼食時同様に少しピリっとした雰囲気だ。

 受かれば給料が上がるという話を聞いたので、皆受かりたいだろうし、頑張った成果を出したいだろうしね。

 このピリっとした雰囲気で声を発するのにも緊張するが、頑張って声を出す。

「では、試験開始!」

 ふう。

 これだけでも緊張したよ。

 慣れるときが来るのだろうか。

 試験が開始したので後は見て回りつつメモを取るだけだ。

 軽く1週見て回ったが、全体的に手際が良くなっていた。

 まだ序盤だがファイリングの手際が凄く良くなっている。

 スムーズにファイルを扱える様になっていて、成長を感じた。

 うんうん。

 キューティクルプッシャーもキューティクルニッパーも前より使い慣れてきているな。

 カラーリングも手際が良い。

 …が、1人途中で失敗した。

 オリビアさんだ。

 ベースコートが塗り終わり、カラーに入ったがモデルさんのキューティクルにポリッシュを垂らしてしまった。

 キューティクルを伝い流れてサイドウォールにもベタベタについてしまっている。

 その場合、ウッドスティックで綺麗に取るか、ポリッシュリムーバーでその指だけ拭き取りベースから塗っていくが、オリビアさんはどうするかな?

 ああ、俯いてしまった…。

 …諦めてしまったか。

 試験中なので技術的な指導は出来ずもどかしい気持ちだ。

 失敗した時にどう対応していくか。これについては試験後の練習の時に他の皆にもどうしたら良いかを考えさせよう。

 習っている事で対応できるが、実際そうなった時に慌ててしまい頭が真っ白で対応出来ないのは試験では不合格という一言で終わる。しかしお客様だった時は諦めてはいけない。

 お金を貰う以上、失敗しちゃったテヘヘじゃ済まないのだ。


「試験終了! 手を止めて下さい」

 女性モデル、男性モデルとも順に試験終了となり魔力測定器と目視チェックで審査をする。

 そしてトイレ休憩を挟んですぐに1人目合格者は2人目での試験だ。

 今回1人目試験が不合格だった人達は練習に入る。

 不合格だった皆にはアレコレとアドバイスをしていく。

 そしてアドバイスをした後は2人目試験を見て回る。


「試験終了! 手を止めて下さい」

 この約1時間はアドバイスをしたり見て回ったりであっという間に感じる。

 再び測定器と目視でチェックし、合格者の発表だ。

「合格者を発表します。まず、中級合格者はイザベルさんです。次に初級合格者は、ウノさん、キャサリンさん、サラさん、ツバキさん、トーニャさんです。呼ばれた方は記念品を渡しますので前に来て下さいね」

 発表が終わり、名札に名前を書き渡していく。

 中級合格者には青のスカーフだ。

 スカーフはどこに付けるのか聞かれたが、見える所ならどこでも良いと伝えた。

 首に巻いても良いし、髪に付けても良いし、もちろんエプロンに付けてもオッケー。

 個性を出してオッケーだ。

 そして再び練習に戻るが、皆に失敗した場合どうすれば良いかを考える様に伝えた。

 直す場合はどう直すか等も含めいろんな対応が出来るように考える様に。

 後で意見を聞く事を伝え、私はネイルサロンの準備だ。

 使う人の意見も聞きたいので受講生を代表してイザベルさんも同行してもらう。

 ジェイソンさんに案内され到着すると真四角な豆腐ハウスでは無く小さいお城の様な見た目になっていた。

「おお。来たか。1週間に1回しか来ねえから暇でアレコレ弄っちまったよ。どうだ?」

「おぉ! 凄いですね!」

「だろ? 中も注文通りになったはずだから見てくれ」

「分かりました! 失礼します」

 中に入ると前回アレコレと注文した通りになっている。

 フットスペースは作るかどうか決まっていなかったが、使わないなら物置にでもすれば良いと部屋を作ってくれていて、私が持ってきたフット用のチェアの大きさなら詰めれば3席、ゆとりを持てば2席作れそうだ。

「中に置く机とか持ってきてるんだろ。置いてみてくれよ」

 そう言われたのでまずは今いるフットスペースにフット用のお客様用椅子と施術者用の椅子や足を置く台や材料を入れたワゴンを置いてみる。

 うん。丁度良い。

 ハンドの施術の部屋にもそれ用の机や椅子を置いてみたが良い感じだと思う。

 また2階にVIPルームも3部屋作ってくれていて、それは全て扉付きでちゃんと個室になっていた。

 その個室も大分広い。

 またこのVIPルームの照明は豪華なシャンデリアになっており、それだけでVIP感がある。

 持ってきている机や椅子だとこのVIPルームには合わないので、高級感溢れる机と椅子を探さないといけないな。

 再び1階に降り、机等配置できるものはする事にした。

 ここを建ててくれたダイさんにお礼を伝え、ここでお別れだ。

 修正したい箇所があればジェイソンさんに伝えれば再びやってくれるそうだ。

 何かお礼した方が良いよね?

 えーっと何か持ってるかな?

 なんとなくお酒好きそうだしコレを渡そう。

「ありがとうございました。こちらよろしければお礼となります。私オススメのお酒となりまして、芋焼酎という物になります。氷を入れてロックで飲むか、水やお湯と割っていただいても美味しいと思います」

「初めて聞く酒だな。楽しみだ。ありがとよ」

 常備している宮崎県の有名な芋焼酎を渡したが喜んでもらえた様だ。

 さてここからはイザベルさんに手伝って貰いながらネイルテーブル等を配置していこう。

お読み頂きありがとうございます。

次回は4/2の更新となります。

4月の更新スケジュールは後程近況報告に載せますので気になる方はチェックして下さいね!

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