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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十四章

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次手

劉表と孫権の同盟が破棄されたという報は当然曹昂の耳にも届いていた。

「ふふふ、計画通りだ」

 思ってた通りに事態が進んだ事に微笑んでいた。

「さて、次の策も実行するか」

 劉表と孫権の同盟が破棄された後の事も曹昂は既に考えていた。

「それを行う前に父上に訊ねなければな」

 そう呟いた曹昂は筆を取り、文を認めた。

 書き終えると、筆を置き人を呼んだ。

「これを鄴に居る父上の下に」

「はっ」

 文を渡した者は受け取り一礼した後、部屋を後にした。

「・・・・・・さて、妻達の様子を見に行くか」

 曹昂も部屋を後にして、妻達の下に向かった。

(懐妊してからは、皆ゆったりとした衣装を着ていたから、腹が目立たなかったが。そろそろ目立つ頃だよな・・・)

 今度生まれるのは、男の子と女の子のどっちだろうかと思いながら廊下を歩いていた。


 数日後。


 鄴県に居る曹操の下にも、劉表と孫権の同盟が破棄されたという事が耳に入った。

「ははは、同盟を組んだと聞いた時は、どうしたものかと悩んだが、こうも簡単に同盟が破棄されるとはな。存外脆いものよ」

 曹操は笑っていると側にいた郭嘉と程昱が頷いていた。

「こうもあっさりと同盟を破棄させるとは。若君は流石ですね」

「曹家も安泰ですな」

「ふっ、わたしの息子だからな。・・・・・・まぁ、詩の才能がない事だけが珠に傷だがな」

 嬉しそうに笑っていたが、直ぐに欠点を思い出して溜め息を吐く曹操。

(どうして、あいつと彰だけは詩の才能が無いのだろう?)

 曹操はみっちりと教え込んだのだが、何故二人共詩が書けないのか分からなかった。

 どれだけ教えても書けないので、放っておく事にした。

 曹操が溜め息を吐くのを見て、郭嘉達は何も言えないのか、気まずそうな顔をしていた。

 其処に兵が来て、跪きながら報告した。

「申し上げます。陳留侯より文が届きました」

「子脩から?」

 曹操は程昱を顎でしゃくり、文を取りに行かせた。

 程昱は兵から文を受け取ると、曹操の側に行き文を渡した。

 封を解き、文を広げて読んでいった。

「・・・・・・・・・・・・はぁ~」

 文を読み終えると、曹操は重く深い溜め息を吐いた。

 曹操の反応を見て郭嘉達は何事?という顔をしていた。

「どうして、頭が切れるのに、詩の才能が無いのであろうな・・・」

「丞相。若君はなんと?」

 程昱の問いかけに曹操は答えない代わりに、無言で文を見せた。

 それは読めという意味だと分かった程昱は文を受け取り読んでみた。

「・・・・・・いやはや、この様な策を思いつくとは。流石は若君ですな」

 程昱は感心した後、郭嘉に文を渡した。

 文を一読すると郭嘉も同様の反応を見せた。

「成程。これは良い手ですね。直ぐに指示を送りましょう」

「うむ。任せたぞ」

「「はっ」」

 曹操の命を受けて郭嘉達はその場を後にした。


 十数日後。

 徐州と九江郡の至る所で、兵の調練する姿が見受けられた。

 また、揚州との境に兵を配備したという噂まで流れ出していた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] まぁ芸術の才能というのは本当に『持って産まれるか否か』ですからね。詩のイロハは曹植に叩き込んでやって下さいな曹操殿…。
[一言] これで男児が生まれたら史実で言う曹叡のポジションですからねぇ。コレは気になる。 そして同盟破棄の話を聞いた曹昂、黒い表紙のノート手にしながら悪そうな笑みを浮かべてそう。
[一言] 駄目押しの一手はなんやろなw文才・詩才が無いと嘆く贅沢な悩みだ曹操ぱっぱ。 …色んな前世知識前借しているんだから詩も漢代以降の詩人から借りるとか?(盗作ダメw
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