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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十四章

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美女であれば、誰でも

 数日後。


 太守となった嬀覧は護衛の兵と共にある場所に向かっていた。

 その場所に着くと、出迎えたのは孫翊の妻の徐氏であった。

「夫人。お呼びとの事で参りましたぞ」

 嘗ての主の奥方という事で、畏まりながら頭を下げる嬀覧。

「良くお越しになりました。さぁ、どうぞ。中へ」

 徐氏が手で館に入る様に促したので、嬀覧は連れて来た兵達に待機する様に命じた後、館に入って行った。


 館に入り部屋に入ると、座席が用意されていた。

「席が一つしかありませんが?」

 嬀覧は不思議そうに訊ねてきたので、徐氏は微笑んだ。

「お呼びしたのは、貴方一人だけなのですから一つだけで十分でしょう」

 そう言われればそうかも知れないが、何か腑に落ちない嬀覧。

 徐氏が席に座る様に促すので嬀覧は席に着いた。

 すると、徐氏は使用人の手から瓶を受け取り、嬀覧の席に置かれている盃に注いだ。

「いや、これは奥方様に注いでもらうなど、畏れ多い事にございます」

 恐縮する嬀覧に徐氏は気にしないとばかりに笑った。

「お気になさらずに。さぁ、どうぞ」

「・・・・・・では」

 飲むように促されたので嬀覧は少し遠慮しながら盃に口を着けた。

 一息の飲み終えると、徐氏が注いでくれた。

「奥方様。お酌などしなくても」

「いえいえ、貴方には感謝しております。夫の仇を取ってくれたのですから」

「左様ですか」

 だから、酌をしてくれるのだと分かり納得する嬀覧。

 理由が分かったので、遠慮なく酒を呷る事が出来た。

 

 少しすると、酔いが回り始めた嬀覧。

 酔っているからか、大胆な事を言いだした。

「ふへへ、おくがたも、これからたいへんでしょう。そんよくがなくなり、おこがいるそうではないですか」

 孫翊と敬称をつけずに呼んだ事に徐氏は眉が動いたが、直ぐに笑顔を浮かべた。

「ええ、そうですね」

「そうでしょうな。どうです? このさい、どなたかとさいこんするというのは?」

「まぁ、それはありがたい事です。ですが、子を持っているわたしを妻にしようという者は居ないでしょう」

 徐氏は残念そうに首を振ると、嬀覧はいやらしい笑みを浮かべながら、徐氏の肢体を見ていた。

 豊満とも言える大きい胸に動いていない為か、少し肉がついているが気にならない腰と桃の様に大きく張りがある育った尻が、服の上からでも分かった。

「ははは、もんだいありませんぞ。あなたほどのびぼうがあれば、だれであろうと、とりこにすることができるでしょうぞっ」

「それは大袈裟です」

「いえいえ、かくいうわたしめ、おくがたをひとめみたときには、こころがうばわれましたぞ。はははははは」

 酔っている為、思っている事を遠慮なく言う嬀覧。

「そう、ですか。夫も最初はわたしにそう言っていたのですが、いざ婚姻を結び夫婦となるなり、わたしに対していつも自分がいかに優れてるという事とか、仕事に対する愚痴をこぼしていました。機嫌が悪い時には、罵倒する始末でした」

 夫婦生活が上手くいっていない様に零す徐氏。

 それを聞いた嬀覧は笑みを浮かべていた。

 上手く口説けば、徐氏を妻にする事が出来るかも知れないという考えが頭に浮かんでいた。

「ははは、ふうふというのはうまくいかないものです。つぎのおっとはそんよくのようなおとこではないものを、えらぶことですな」

「ええ、そうですね」

 機嫌よさそうに笑う嬀覧。

 そんな嬀覧を笑いながら相手をする徐氏。

 顏は笑っているのだが、目は全く笑っていなかったが、嬀覧は気付いた様子が無かった。


 その後。

 嬀覧は何かと理由をつけて、徐氏の館に通い詰めた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 元主の仇をとったかと思ったら…テメェも同じ酒で首が離れそうなw因果オホー 結局どっちサイドにも怨恨残るという嫌らしい謀略だわ…流石曹昂キタナイ!(もっとやれw
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