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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十四章

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驚いたが同時に

 孫権と劉表が和睦し同時に不可侵と戦が起きた際は互いに兵を出すという同盟を結んだ事が直ぐに各地に伝わった。

 揚州に居る周瑜の耳にも入って来た。

「殿が、劉表と同盟を結んだだと⁉」

 話を聞くなり周瑜は仰天していた。

「はっ。劉皇叔の仲介を受けて同盟を結ぶ事になったそうです」

「おのれ、あの落ちぶれ疫病神め。余計な事をっ」

 部下からの報告を聞くなり、周瑜は顔を真っ赤にして怒りを発していた。

 周瑜の中では、荊州を獲り益州を取り曹操に対抗し勝つ天下二分の計を考えていた。

 その前段階として荊州を是が非でも取りたいと思っていた。

 無論、先々代の主君である孫堅の仇でもあり、先代の孫策の暗殺を手引きしたと言われている劉表を討ち取りたいという気持ちもあった。

 劉備の仲介により荊州を獲る事も仇を討つ事も出来なくなった事で怒りを抱かないという方が無理と言えた。

「落ち着け。弟よ。殿も考え合っての事だ。臣下であれば受け入れるのが道理というものだ」

「兄上・・・確かにそうですが」

 補佐役として側におり信頼している兄の周儀の言葉を聞いて、周瑜は唸りながら気を落ち着かせる事にした。

「なに、これも一時的なものだ。呉越同舟という言葉があろう。それと同じだ。呉と越は仲が悪い国であったが、河を渡る為に同じ舟にのり協力したであろう。我らもそれに倣い、曹操と言う共通の敵を倒す為に一時手を組み、曹操を打倒した後に倒せばいいのだ」

「・・・・・・確かにそうですな」

 今の孫家の現状を考えると、それが最適だと判断する周瑜は頷いた。

 だが、納得はしても怒りを完全に抑える事は出来ない様で、愚痴をこぼした。

「此度の戦い、わたしも共にしていれば、この様な事にはならなかったものを」

「仕方が無かろう。その場にいなかったのだから」

 そう言われても納得できない周瑜は周儀と共に酒を飲み、不満を飲み干す事にした。


 同じ頃。

 兗州陳留郡陳留。

 城内にある一室にて、曹昂は劉表と孫権が同盟を結んだという報告を受けていた。

「ほぅ、劉備の仲介で劉表と孫権が同盟を結ぶか」

 報告を受けても曹昂は少しだけ驚いていたが、特に変わりは無かった。

(呉越同舟という言葉もあるからね。まぁ、孫権が親の仇である劉表と同盟を結ぶ事には驚きはしたけどね)

 曹昂としては孫権と劉表が同盟を結ぶ事よりも、同盟を結ぶ様に和睦を勧めた劉備の事の方が気がかりであった。

「どう考えても、劉備に孫権と劉表と同盟を結ぶ様に仲介するという知恵は無い。だれか知恵者が傍にいるな」 

「はっ。その通りにございます。調べました所、単福という者が劉備に進言したそうです。また、呂曠と呂翔の両名を討ち取られたのも、この者の献策したからだそうです」

「単福か・・・・・・」

 荊州に潜ませている三毒の報告を聞いた曹昂は顎を撫でた。

(もう、徐庶? いやまだ徐福か? どっちでもいいか。劉備に仕えているのか)

 呂曠と呂翔を討ち取った事よりも、劉備を仲介させて孫権と劉表を同盟を結ばせる策を思いつく知恵には驚嘆していた。

(流石は諸葛亮がその才を称賛していた事はあるか。まぁ、まだどうにか出来るから問題ないが)

「・・・・・・これから、どうなさいますか?」

 考えている曹昂に三毒は躊躇いがちに訊ねて来た。

「そうだな。とりあえず、父上には今兵を出すのは関係を強固にさせるだけなので、兵を出すのは止めるようにと、我に同盟を破綻させる策があると文を送るか」

「そのような策があるのですか⁉」

 話を聞いた三毒は酷く驚いていた。

「ああ、それと豫州潁川郡長社県の徐福という者の親族を探し見つけたら、陳留に送り届けよ。丁重にな」

「はっ。承知しました・・・・・・」

 命令を聞いたが、何の意味があるのか分からなかったが、とりあえず命に従う事にした三毒は一礼しその場を離れて行った。

 部屋に一人残った曹昂は揚州の地図を見ていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 史実のように曹操の悪行もないし、徐庶を耳長から引きはがしても諸葛亮は向こうに付くフラグは立たないやろな。諸葛亮の師匠からも曹昂の評価は高いやろし 孫権ー劉表・(劉備)呉越同舟(なお、船底に穴…
[気になる点] 作者さんは史実準拠ということみたいだけど、諸葛亮のことどうするのかきになるところですね
[気になる点] 単福引き抜きは演義だと劉備の諸葛亮登用の引き金になるけど曹昂それ知ってますよね? 何らかの対処をしているのでしょうか
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