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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第十四章

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良い事を聞いた

 耿文から手に入れた情報で対策を練りつつ、許昌に居る密偵からの報告を待つ劉備。

 少しすると、密偵から鄴に居る曹操が呂曠と呂翔の二人の大将に五千の兵を与えて荊州に向かわせているという報告が齎された。

 其の報告を受けるなり、劉備は劉表に事の次第を書いた文を送った。

 暫くすると、劉表からの文が届いた。

『まだ、戦になるとはかぎらない。故に兵を集める事は禁ずる。皇叔は現有の戦力にて守りを固めるべし。仮に戦となれば、いつでも援軍を送る』

 と書かれていた。

 要は兵を集めるな。もし、戦になれば援軍は送るという事であった。

「ぬぅ、守りを固める事に異論はないが。兵を集めてはならぬか」

 劉備としては一人でも多くの兵が欲しいというのに、何故徴兵させてくれないのか分からなかった。

 これには蔡瑁が絡んでいた。

 曹操軍が攻め込んで来るという理由で兵を増やされる事になれば、襄陽に攻め込んで来る可能性があるからだ。

 なので、劉備に徴兵はしてはならないと文で送るべきだと進言したのだ。

 劉表も劉備の事を疑うようになった為か、その言葉に従い、援軍は送るが徴兵する事は禁ずるという内容の文を送ったのだ。

「劉表殿は何を考えているのだっ。戦となれば、一人でも兵が欲しいというのにっ」

 文の内容を聞いた張飛は憤りを隠す事無く吠えた。

「り、劉表殿も戦に備えて、徴兵するつもりなのでしょう。なので、兵を集める事を禁じたのでしょう。大丈夫です。援軍を送ると文には書いてあるのですから」

 孫乾が張飛を宥めようと述べるが、張飛は睨みつけた。

「援軍を送るだと⁉ 今迄その言葉を信じてどれだけ煮え湯を飲む事になったのか忘れたのかっ」

「それは・・・・・・」

 孫乾は黙り込んだ。

 孫乾は古参に入る部下であった。なので、劉備がどれだけ苦労して来たのかも良く知っていた。

「抑えろ。張飛。ともかく守りを固め、敵がどう動くのか見極めねばならん。戦となれば、籠城し援軍を待つだけの事だ」

「兄者。劉表が本当に援軍を送るかどうか分からんぞ」

「だが、今我らが出来る事と言えば、それぐらいであろう」

 そう言われては張飛は何も言えなかった。

 劉備が籠城の準備をする様にと命じようとした所で、兵が来た。

「申し上げます。伊籍様がお会いしたいと参りました」

「伊籍殿がか?」

 この頃親しくするようになった人物が来たと聞いて、劉備は何事かと思いつつもとりあえず、部屋に通すように命じた。

 少しすると、兵が伊籍を伴ない部屋に戻って来た。

「伊籍殿。よく来られた。今は忙しい為、大したおもてなしは出来ぬ事を許して頂きたい」

「存じております。皇叔、この城に居る兵の数は?」

「二千ほどしかおらん。徴兵しようにも、劉表殿がするなというお達しが来て、兵を増やす事が出来ぬ」

「その事についてお話があり参りました。どうやら、蔡瑁がこの件に絡んでいる様です」

「何、蔡瑁殿がっ⁉」

「はい。どうも、殿に何か進言した様です」

「そうであったか・・・・・・」

 余程嫌われている様だと思う劉備。

「敵が迫っているとはいえ、まだ猶予はあります。どうでしょう、皇叔。此処は賢者の意見を聞くとはいうのは」

「どなたの意見を聞くおつもりで?」

「襄陽に司馬徽という方がおります。その方に意見を求めるのはどうでしょうか?」

「司馬徽殿ですか。その御方の名であれば、わたしも聞いた事があります」

 伊籍の提案を聞いて、劉備は藁にもすがる思いで襄陽に向かう事にした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 曹昂のあれやこれのおかげで、この世界の耳長盗賊団は水鏡先生が助け舟出すような人徳のカケラもない
[気になる点] 〉なので、劉表に劉備に徴兵はしてはならないと文で送るべきだと進言したのだ。 主語は何だろう?劉表は進言される側かな。
[一言] この疫病神は潰せるうちに潰さんと被害だけが拡大拡散されるからな
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