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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十一章

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勝負を決めに来た

 孫権と呂蒙が、今後の方針を決めた日から二日後の夜。


 孫権軍は夜陰に紛れながら、陣営を後にする。

 陣営には人がいると思わせる為に、大量の篝火を焚いていた。

「篝火だけで、誤魔化せるであろうか?」

「敵はここ数日、攻撃を仕掛けてきておりません。恐らく我らが包囲しているだけで、積極的に攻勢しかけてこないので、曹操が来るまで守りを固める事にしたのでしょう」

 兵と共に進む孫権に傍にいる呂蒙に話しかけていた。

「ここ数日の大雨で河も増水しているであろうな。だとしたら、曹操が合肥に到着するのは遅れると見た方がいいであろうな」

「そうでしょうな。我らは出来るだけ早く濡須水に向かうとしましょう」

「道のりとしてはどうなっている?」

「このまま道なりに進めば、橋があります。その橋を渡り濡須水に向かいましょう」

「分かった。ちなみに、その橋に名前はあるのか?」

「・・・・・・ああっと、前に聞いたのですが失念しました」

「そうか。まぁ着けば分かるか」

 孫権は道のりを確認している頃、密かに孫権軍の陣営を監視している者が隠れている物陰から出て、合肥へと駆け出して行った。


 暫くすると、その物陰に隠れていた者が張遼達の下に来て報告した。

「陣営に残っていた孫権軍が動き始めましたっ」

 報告を聞いて張遼達は歓声をあげた。

「とうとう動いたか」

「では、手筈通りに」

「うむ。貴殿らの武運を祈る」

 張遼がそう言うと、楽進、李典、薛悌の三人は頷き一礼し行動した。

 三人を見送ると張遼は部屋に居る劉馥の方に体を向ける。

「劉刺史。後の事はお任せいたします」

「任されよ。お主らが来る前から、この合肥は私一人で守っていたのだ。何の問題もない」

「確かに。では」

 張遼は一礼し、その場を後にした。

 

 数刻後。


 張遼達は合肥を後にする。

 先陣は張遼。後詰は楽進と薛悌。

 李典は別動隊を率いる事となった。

 李典が千人ほどの兵を率いて、何処かに向かっていくのを見送った張遼達は孫権の後を追い駆けて行った。

 

 それから数日が経った日の夜。

 合肥から少しだけ離れた地で孫権軍は野営を構えていた。

 さすがに一万の兵と共に動いているので、さほど進む事は出来なかった。

 その野営を張遼達が発見した。

「巡回している兵達は気が抜けております。恐らく、我らが来るとは思っていないようです」

「合肥を包囲する陣営に居る間、気を張っていた反動が来たか。攻め時だな」

 野営を偵察した兵の報告を聞いた張遼は頷くと、楽進達を見た。

「私が選抜した精鋭と共に夜襲を掛ける。敵もその対応に追われるであろう。その間に楽進殿と薛悌殿は兵を二手に分けて、孫権軍を包囲するように」

「承知した」

「此処で孫権の首を取れば、李典殿の工作も無用になるであろうな」

「そうであれば重畳と言えるであろうな。では武運を祈る」

「「武運を」」

 張遼達は言葉を交わした後、夜の帳に隠れながら行動した。

 程なく、張遼率いる八百の兵が孫権軍の野営に近づいた。

 矢を放てば、十分に届く距離であった。

 張遼が無言で手を掲げると、後ろに控えている兵達は矢を番えた。

 見張り台と陣営の門に居る兵達に狙いをつけた。

 十分に狙いをつけると、張遼の手が振り下ろされ数十本の矢が放たれた。

 宵闇の中で放たれた矢は弧を描きつつ進み、そのまま兵達に突き刺さる。

 兵達は突然の矢の雨が降り注がれた、自分の身に突き刺さる事に驚きながら絶命する。

「・・・・・・突撃っ!」

 張遼は深く息を吸った後、叫んだ。

 直ぐに八百の兵達が喊声をあげながら孫権軍の野営へと殺到した。

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― 新着の感想 ―
遼来来!!(孫権兵はピぬ… この世界ではないだろうが、劉禅の選択は間違ってないなw孫権もさっさとジャンピング土下座降伏しときゃ…
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