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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十一章

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好機到来

 大雨に紛れ、孫権軍は少しずつ移動を始める。

 雨音と帳により、足音は消え姿も隠していた。

 雨に紛れる事は出来ても、兵の足には泥が付き鎧に雨が当たり服に染み込んでいった。

 染み込んだ水が兵達の体を冷やすのだが、敵に悟られる事は無かった。


 数日後。


 ようやく大雨が止み、空に青空が見え始めた。

 それにより、孫権軍の陣営が良く見える様になった。

 少しずつという事と、今まで大雨が降っていた事で合肥の城壁にいる曹操軍の兵達には包囲している孫権軍は変わりないと思っていた。

 

 二日後。

 孫権軍の陣営に炊煙が立った。

 合肥からの攻撃に備えているとはいえ、包囲をしているだけで特に活動はしていないのだが、それでも兵達の腹は減る。

 だから、食事の炊煙が立つのはおかしい事ではなかった。

 張遼は城壁の上で、その炊煙を見て違和感を感じていた。

(妙だな。昨日よりも、炊煙の数が少ない)

 雨が止み、火を使い炊く事が出来るようになったが、日に日に孫権軍の炊煙の数が減っているのが分かった。

 張遼は何かの偶然か気になり、その日の夜に兵を放ち孫権軍の陣営を調べさせた。

 翌日に、驚くべき報告が齎された。

「陣営の孫権軍が少しずつですが、移動を始めております。行先はまだ分かりませんが、陣営に残っている兵は一万程度です」

 偵察に出した兵の報告を聞き、張遼達は唸りだした。

「一万か。この城に居る軍勢は七千」

「数にそれほど差は無いとはいえ、敵の殿(しんがり)であろうな」

殿(しんがり)を潰すだけで全軍を使うなど、損が大きいな」

「仮に殿(しんがり)を壊滅させても、敵にどれだけ与えられるか分からんな」

 張遼達は此処は損害を出してでも敵軍を叩くべきかどうかを考えていた。

 此処は敵が移動した先を調べるのが良いかと思っていると、陣営を調べさせた兵の最後の一人が帰還してきた。

「申し上げますっ。陣営にいる孫権軍の将が誰がいるのか分かりました!」

「そうか。誰がいるのだ?」

 兵の報告を聞いても、どうせ武将の誰かだろうと思っていた。

 なので、大した事ではないだろうと張遼達は高をくくっていた。

 だが、兵の口から驚くべき事が報告された。

「陣営にいる武将は、呂蒙。淩統。蔣欽。それと・・・・・・」

 其処まで報告した兵が口籠った。

 まるで、本当に報告してもいいのか分からず悩んでいるようであった。

「どうした? 早く報告せぬか」

 李典が兵に報告の続きの促した。

 促された兵は暫し悩んでいたが、観念したのか口を開いた。

「その、恐らくなのですが・・・・・・孫権だと思われます」

 兵が自信なさげに報告するのを聞いて、張遼達は思わず兵を凝視した。

「誠か?」

「わ、わたしは嘗て孫権軍におりました。赤壁の戦の際、捕虜になり丞相の軍勢に組込まれたのです・・・・・・ですので、孫権の顔を見た事があり、断言できます」

 兵が自分の身の上を話すのを聞いて、張遼達は互いの顔を見て頷いた。

「孫権の顔の絵は描けるか?」

「申し訳ありません。絵は描けません。ですが、どのような顔をしているのかいう事は出来ますっ」

「良しっ。すぐに顔を絵を描ける者を用意せよっ。李典殿、楽進殿」

「応っ。これぞ絶好の好機だ!」

「すぐに兵の準備を。そして、どうやって陣営を攻めるか軍議を開くぞ!」

 張遼達はすぐに行動を開始した。

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― 新着の感想 ―
「騎射の巧みな短足男」であることが張遼にバレるのか!?
え”…大博打すぎんよ()妖怪首置いてけーな張遼相手にw まぁ、孫権さんクビになったらあっさり問題は解決(力技
 魯粛も中々大胆な策を考えるものですね。  まさか殿軍が孫権直率とは。
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