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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十一章

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付き合いが長いからな

 孫権が怪しい動きをしだしたので、曹昂は丁薔や兄弟達の挨拶もそこそこにして鄴を後にした。

 そのまま、何処にも寄ることなく陳留へと駆けていった。

 内心では折角手に入れた馬を自慢しようと思っていたので、少しだけ残念と思っていた。


 暫くして、曹昂達は陳留にたどり着いた。

 既に先触れに兵を出す用意とその理由などを書いた文を渡していたので、曹昂達が城内に入るとそのまま政庁に向かうと、劉巴を含めた家臣たちが広間にて待っていた。

「殿。お帰りなさいませ」

「先触れから渡された文を読んで、すぐに兵の準備をしております」

 曹昂が上座に座ると、家臣達は報告をしだした。

「兵の準備はいつ頃整う?」

「兵数に関しては特に何も書かれておりませんでしたので、三万ほどを準備をしております」

「三万か。それぐらいあればいいか」

 曹昂は兵数は問題ないなと思いつつ、誰を将にするべきかと考えていた。

 そこに家臣の列に居た呂布が前に出た。

「殿。わたしにお任せを。孫権の小僧など、簡単に蹴散らしてやりましょうっ」

 呂布が任せろとばかりに声をあげた。

 それを聞いて、曹昂は父曹操に言われた事を思い出していた。

(援軍で送る将は、呂布以外と言われているからな。かと言って、そんな事を素直に言っても納得しないからな)

 一時期、董卓の下で共に仕えていたからか曹昂は呂布の性格を把握していた。

 此処で曹操に言われたから出せないと言われても、納得できず不満を抱くと予想できた。

 なので、此処は話をそらす事にした。

「呂将軍の気持ちは分かるが、此度は揚州での戦だ。揚州は河川が多い土地。そのような土地では、将軍の愛馬である赤兎も十全に活躍できないであろう」

「むう、それもそうかもしれないが・・・」

 曹昂の話を聞いて、呂布は確かにと思ったのか言い返す事はなかった。

(昔に比べると丸くなったな。昔だったら、わたしの赤兎に掛かれば長江であろうと渡り切って見せるとか言うだろうに)

 これが年を取ったという事かと思いつつ曹昂は話を続けた。

「益州に逃げ込んだ劉備は今は大人しいが、その内活動を始めるだろう。益州であれば、呂将軍も十全に活躍できるであろう」

「ふむ。確かに。孫権よりも大耳の賊と馬泥棒を討つ方が気分がいいからな」

 劉備達に積年の恨みがあるからか、呂布は納得して大人しくなった。

 呂布が大人しくなったのを見て、曹昂は誰を送るべきか意見を募った。

 暫しの話し合いの結果、率いる将は龐統。参謀として法正、諸葛亮。副将に趙雲となった。

 軍議が終わり解散となり、家臣達が部屋を後にしていく中、曹昂は上座に座りながら体を解していた。

 解していると、趙儼が近づいてきた。

「殿。長旅の旅塵を落とさず、直ぐに評議とはお疲れでしたでしょう」

「まぁ、問題ない。わたしは出陣する訳ではないからな」

「だとしても、お疲れな事には変わりありません。それに先ほどの評議の際も、大変でしたね」

 趙儼がそう言うのを聞いた曹昂は、趙儼が何を言いたいのか察した。

「分かるか? 呂布を援軍に連れて行かせないようにしたのを」

「ええ、普段の殿であれば、行きたいという者にあのような事を話しませんから」

 趙儼とも付き合いが長いからか、曹昂の事が分かっている様だ。

「父上に頼まれたからな。まぁ、気持ちは分かるから、反対もできなかった」

「ですね。丞相が兗州牧であった頃に、呂将軍が反乱を起こしましたので、その後も色々とあって苦々しいと思っているのでしょうな」

「そう言われたら、何も言えないな」

 その後、曹昂は趙儼と別れ屋敷に戻り、妻子と帰ってきた挨拶をするのであった。

 一足先に屋敷に帰ってきた愛犬の哮天は曹昂が帰ってくるなり、近づいてじゃれてくるので相手をするのであった。

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― 新着の感想 ―
呂布…落ち着けw 娘たちはどうなったんだろう? もうそろそろ婚約の話も?
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