表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1076/1092

下手に出たというのに

 時を遡り、曹操がいる鄴に象が届いた頃。


 揚州豫章郡柴桑。

 城内にある一室にて、孫権は魯粛と話していた。

「そろそろ、曹操の元に貢物が届いた頃であろうな」

「はい。許昌にも同じように送りましたので、問題ないと思います」

「物はほぼ同じか?」

「そうですね。象以外は同じにしております」

 魯粛の話を聞いて、孫権は満足そうに頷いていた。

「あれだけ目立ち珍しい物を送ったのだ。曹操も満足するだろう」

「恐らくそうでしょう。後は、準備ができ次第大喬様を許昌に送るだけです」

「うむ。大喬義姉上を送るのは良いが、甥はどうするべきだと思う?」

「孫紹様ですか? 向こうからは特に何も言ってませんから、大喬様と共に送っても問題ないと思います」

「分かった。そうしよう・・・」

 孫権は何処か納得してなさそうな顔をしていた。

 魯粛は何も言えず黙るのであった。


 それから暫くすると、孫権の下に曹操からの文が届けられた。

 文の内容は、珍しい物を送ってきた事への感謝が綴られてていた。

 最後に大喬はいつ頃許昌に送ってくるのか書かれていた。

「・・・・・・もう送る事は決まっているのに、どうして此処まで催促するのだっ」

 孫権は文を読み終えるなり、忌々しそうに叫んだ。

 貢物を送ってまで媚びたのに、相変わらずの対応をするので怒りを抑える事が出来なかった様だ。

 大声をあげた事で、少しだけ気持ちを整える事が出来たのか、孫権は大きく溜息を吐いた。

「・・・・・・誰かっ、酒を持ってこい!」

 孫権は酒を飲んで鬱憤を晴らす事にした。

 その日は夜遅くまで飲み続けた。


 それから更に十数日が経った頃。


 孫権の下に驚くべき報告が齎された。

「なにっ⁉ 曹操が兵を出しただと⁉」

「はっ。鄴に居る密偵からの報告ですと、凡そ七千の兵を合肥に送られたそうです」

 魯粛は淡々と密偵からの情報を報告するのであった。

 その報告を聞いた孫権は最初聞き間違いかと思ったが、直ぐに間違いではないと気付いた。

「・・・・・・曹操は何故兵を送ってきたのだ⁉」

「恐らく我々を揺さぶるのが目的だと思います」

「揺さぶるだと? 兵を送って、わたしが大喬義姉上を送るのを促すつもりなのかっ」

「恐らくはそうでしょう」

「くっ、曹操め。わたしが戦に敗れたとはいえ、此処まで嬲るとはっ」

 孫権は歯ぎしりしながら、拳を握っていた。

「殿。お気持ちは分かります。問題はこれからどうするかです」

「どうするかだと?」

 魯粛の言葉の意味が分からないのか、孫権は怪訝な顔をしていた。

「殿が取れる方法は二つあります。早急に大喬様を許昌に送るか。それとも、こちらも兵の準備をするかです」

「兵の準備だと⁉ それはつまり曹操と戦をするという事になるではないか!」

「飽くまでも準備です。兵の調練をするだけであれば、後から何を言われても誤魔化せます」

 魯粛が誤魔化せると聞いて孫権はどうするか暫し考えた。

「・・・・・・魯粛。わが軍は今の兵はどれだけ出せる?」

「そうですね。丹陽郡を支配下に治めた事で数万は用意できます」

「そうか。とりあえず、今は兵の調練を行うのだ」

「分かりました。すぐに通達いたします」

 魯粛は一礼しその場を後にした。

 部屋に孫権だけになると、孫権は重い息を吐いた。

「此処まで侮られるとは。何かしらの対処を考えるべきかもしれんな」

 孫権はそう呟いた後、これからどうするべきか考え出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
お手本のようなエスカレーションである
曹昂さんもお菓子作りに精ださないで猜疑心が出てきたパッパ周りをどうにか…特別演習とか言って遼来来する惨劇が()
象を贈るのに調教師を一緒に着けなかったのが問題 孫堅本音 曹操の暗殺や大怪我 失敗 残念
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ