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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十一章

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同じ頃。鄴では

郭嘉と話をした荀彧は、病と称して朝議に来る事が無くなった。

 その為、噂が下火にならず曹操に九錫を授けるべきという話まで出て来た。

 そんな噂を聞いて伏完や曹操に反感を抱く者達は、曹操が簒奪を謀っているのだと分かり、集まって密議を重ねていた。

 それらの動きを見た郭嘉はこれならば良いと判断したのか、曹操に文を送るのであった。


 十数日後。


 曹操の元に郭嘉からの文が届いた。

「ふむ。荀彧は朝議に出なくなり、伏完達は集まって何事か話しているか」

 上手くやっていると思った曹操はニヤリと笑うのであった。

「荀彧も時世の流れを読んだのであろうな。これで不安要素も無くなったな」

 これならば、九錫を授かる事に誰も反対しないなと思い、曹操は早速行動を移すべきかどうか考えた。

 其処で、直ぐに腹心の者達を呼ぶのであった。

 暫くすると、荀攸、賈詡、程昱、沮授、田豊、曹昂が招集に応じて参った。

「丞相。お呼びとの事で参りました」

 皆を代表して、程昱が一礼しつつ述べた。

「うむ。お主らを呼んだのは他でもない。まだ、確実とは言えぬが、儂が九錫を授かるだろう」

 曹操が自信ありげに言うのを聞いて、皆身体を震わせた。

 そんな中、曹昂が頭を下げた。

「父上。おめでとうございます」

「「「おめでとうございます」」」

 曹昂の言葉に続く様に、他の者達も祝いの言葉を述べた。

「ふっ、ようやく儂の天下が見えて来たな。其処でお主たちに訊きたい。早速行動に移すべきか、それとももう少し段階を踏んでから行うべきか。どちらにするべきだと思う?」

 曹操の問いに、曹昂達は言葉の意味を図りかねていた。

「丞相。九錫を授かるのでしたら、直ぐに授かる様に動くべきでは?」

 賈詡が曹操にそう尋ねると、曹操は息を吐いた。

「儂が九錫を授かる事に反対は出来ないが、不満に思っている者達が居る様でな。その者達を処分してから、九錫を授かる方が良いかと思ってな」

 曹操の言葉を聞いて、曹昂達は段階を踏むという言葉の意味をようやく分かった。

(ようするに、反対する者達を何かしらの処分をしてから、九錫を授かるのも一つの手と考えているのか)

(丞相にしては慎重ですな)

(恐らく、自分に反対する者達を炙り出す良い機会と思っているのであろうな)

(だが、そうしてからの方がすんなりと国公に就く事が出来るな)

(しかし、そう都合よく不満を持っている者達が出てくるか分かりませんな)

 曹昂達は曹操が思っている事を、何となく予想しあっていた。

 すると、田豊が前に出た。

「恐れながら、丞相に不満を持っている者達は朝廷にそれなりに居るでしょうが。今まで、何の行動もしておりませんので、丞相が九錫を授かったという話が出ても、反発はするでしょうな」

「では、不満を持ったまま仕えると?」

 曹操の問いに、田豊は首を横に振った。

「いいえ、恐らくその不満を表に出さず、密かに牙を研いで反乱を起こす時期を待つでしょうな」

 田豊の言葉に荀攸が続いた。

「田豊殿の申す通りです。反乱とはそう直ぐに起こすものではありません。ですので、此処は丞相が九錫を授かり、国公になってから丞相に不満を持つ者達を見つけて処罰するのが良いでしょう」

 荀攸の言葉を聞いて、曹操もそれもそうかと思い頷いた。

「丞相。国公になってから不満を持つ者達を炙り出すのが良いと思います」

「沮授殿の申す通りです。父上」

 沮授と曹昂の言葉を聞いて、曹操は膝を叩いた。

「良し。そうするとしよう。郭嘉に文を送れ」

「承知しました」

 曹操が決断すると、曹昂達は頭を深く下げるのであった。

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いよいよか。果たして箱の中身は?w
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