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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十章

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ようやく

明けましておめでとうございます。今年も本作をご笑読してください

 曹純と合流した事で、曹仁軍の捜索の範囲を広げる事が出来た。

 此処まで追い詰めて逃がしてなるものかとばかりに、曹仁は兵達を叱咤した。

 

 数日後。


 兵が曹仁に劉備を発見した報告をした。

「そうか。劉備は夷陵県にまで逃げ込んだか。相変わらず逃げ足だけは早いな」

 内心で戦には弱いのになと思いつつ、曹仁は曹純と司馬懿を見た。

「これより、全軍で夷陵県に向う。今度こそ劉備の息の根を止めてくれるわ!」

 曹仁の命を聞いて、曹純達は異論なく頷いた。

 其処に司馬懿が意見を述べた。

「曹将軍。一応江陵に居る蔡瑁に文を送りましょう。水軍で追い駆ければ、如何に劉備と言えど陸と河から追い駆けられれば逃げるのも容易ではないと思います」

「そうだな。急ぎ蔡瑁に文を送れっ」

 司馬懿の献言を聞いて曹仁は直ぐに人を遣わした。

 その後、出陣の準備を整えると出陣した。


 曹仁軍が夷陵県へと出陣した五日後。


 江陵に居る蔡瑁の元に文が届けられた。

「劉備は夷陵県にいるか。良し、直ぐに出陣の準備をせよ!」

 文を読み終えた蔡瑁は直ぐに出陣の命を下した。

 命を受けた兵達は急ぎ船の準備をしだした。

 兵達が準備をしている最中、蔡瑁は不敵に笑っていた。

「ようやく追い詰めたぞ。地の利はこちらにある。劉備め、お前との悪縁も此処で断ち切ってくれるわ」

 蔡瑁が意気込むのを見て、兵達も士気をあげていた。

 時間は掛ったが、ようやく出陣の準備が整ったので、蔡瑁は出陣の命を下した。

 そして、船が河を上り始めた。

 指揮官である蔡瑁は楼船の周りを多くの船で囲み進み続けた。

 夷陵県に向って、進み続けていた。


 曹操軍が陸路と水路で迫っている頃。

 馬順は夷陵県に住む名士達と会い、船を融通又は購入させて欲しいと頼んでいた。

 名士達も襄陽の馬家を無下にするのも、今後の付き合いに障りが出ると思っていた。

 だが、助けた事で曹操に睨まれる事も恐れていた。

 船の代金については、襄陽に居る弟達に請求してくれと言われたが、本当に払えるかも怪しいので余計に二の足を踏んでいた。

 どうしたものかと悩んでいる中、馬順は懸命に説得していた。

 名士達の答えが出ない事に、劉備達は焦れていた。

 張飛に至っては「俺が話をつけに行ってやるっ」と蛇矛を持って名士達の元に行こうとしていたので、周りの者達が懸命に止めた。

 蛇矛を持って行く時点で、何をするのか分かったからだ。

 劉備も止めた事で大人しくなったが、事態は好転する事は無かった。

「殿、このままでは曹仁軍が押しかけてくるかもしれませんぞ」

 孫乾の意見を聞いて、劉備もそうだなと頷いた。

「だからと言って陸路で逃げても、曹仁軍に追い付かれてまた命の危険な目に遭うかも知れん。此処は水路で逃げるしかなかろう」

「確かにその通りですな。わたし達も何か出来ればいいのですが」

「そうだな・・・・・・」

 劉備は何か出来ないかと考えていると、馬順がやって来た。

「殿、お喜び下さい。時間は掛りましたが、船を調達する事が出来ました!」

 馬順が大声で説得に成功した事を報告した。

「おお、よくやってくれた。それで何時頃に用意できるのだ?」

「この人数ですので、暫し時が掛るそうです。何時まで用意できるのかは教えてくれませんでした」

「そうか。済まぬが出来るだけ、急ぐように伝えてくれ」

「分かりました」

 馬順は一礼し、その場を離れて行った。

 馬順を見送ると、劉備は孫乾を見た。

「何とかなりそうだな」

「ですな。後は船が来るのを待つだけですな」

「うむ。それまでに曹仁軍が来ない事を祈ろう」

 劉備は早く船よ来いと願っていた。

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― 新着の感想 ―
早く白帝城に行かないと(懇願
劉備終焉の地、永安に近づいてきている
あけましておめでとうございます
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