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生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします  作者: 雪国竜
第二十章

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ともかく今は

 徐福が降伏している頃。


 劉備は司馬懿の追撃を受けていた。

 夜という事で、僅かな灯りしかない中でも司馬懿は劉備軍に猛追していた。

 それにより、多くの兵と民が倒れていた。

「くっ、いったい何時まで追いかけてくるつもりだっ」

「殿。今は前を見て逃げる事だけ考えを」

 馬上で後ろを振り向きながら叫ぶ劉備に、並走する孫乾は今は逃げる事だけ考えるべきと言うのであった。

 その言葉に頷いた劉備は馬に鞭打ち速度を上げた。


 夜が明け、太陽が浮かび上がる頃。

 

 劉備はようやく司馬懿の追撃を逃れ、近くにある林に身を潜ませていた。

 自分と共に生き残った者達が身を休ませている中、劉備は孫乾と話していた。

「我が軍はどれだけいるのだ?」

「分断された事で、我が軍は半分になり更に追撃を受けた事で、兵と民も散り散りになりましたので、正確な数が分かりませんが兵と家族合わせて四千ほどになります」

「そうか・・・・・・」

 報告を聞いた劉備は被害の多さに、沈黙してしまった。

 沈痛な顔をしている劉備を見て、孫乾はこれも報告するべきかどうか悩んだが、此処は現状を知る為にも言うべきと思い口を開いた。

「馬順と廖化殿は我らと行動を共にしていましたが、他の張飛殿と公孫続殿と徐福殿はどうなっているのか分かりません」

「・・・・・・ともかく、今は南へ逃げる事としよう。張飛達も益州に行くという事を知っているからな。運が良ければ合流する事が出来るだろう」

「探さないのですか?」

「その様な事をすれば、敵に見つかるかもしれん。此処は逃げる事だけ考えるべきだ」

「分かりました。馬順殿達にもそう伝えます」

 孫乾がそう言い一礼し、その場を離れて行った。

 程なく、劉備軍は行動を始めた。

 碌に休んでいないので、疲労が溜まっている上に敵の襲撃により皆何処かしら傷ついていた。

 それでも、劉備に付いていくのを止めないのは、もし離れたら、曹操軍の他に野犬や野盗に襲われる事を考えてだ。

 

 劉備軍が南進した二日後。


 荊州南郡襄陽。

 この地に駐屯している曹仁の元に使者が訪れていた。

「そうかっ。劉備は罠に掛り多くの兵を失ったかっ」

 使者の報告を聞いた曹仁は上機嫌な様子で報告を聞いていた。

「あやつには、今まで手こずらせてくれたからな。あいつが敗退した屈辱で身を震わせていると思うと、心がすく」

 曹仁は心底をそう思っている顔で述べると、使者が述べた。

「劉備は南へ逃げると思われますので、どうか追撃に加わりを」

「当然だな。直ぐに兵の準備をすると伝えよ」

「はっ、ではこの事をお伝えいたします」

 使者は一礼するとその場を離れて行った。

 曹仁は直ぐに配下の者達に声を掛けた。

 少しすると、満寵、陳矯、牛金に蔡瑁が曹仁の元に来た。

「曹将軍。お呼びとの事で参りました。何かありましたか?」

 陳矯が代表して尋ねると、曹仁が劉備が南陽郡で起きた事を告げた。

「ほぅ、そうなりますと、劉備は大した兵も持っていないという事になりますな」

「うむ。という訳で、わたしも劉備追撃に加わる。牛金はついて参れ。満寵と陳矯は襄陽に残れ。蔡瑁は水軍の準備が出来次第、出陣せよ。司馬懿と曹純に加えて、わたしも追撃に加わるが万が一逃げられるかもしれん。そうなった場合、河を渡る事になるだろう。蔡瑁は水軍を率いて河を渡るのを妨害か、渡っている時に沈めるのだ」

「承知しました。劉備を討ち取れるかもしれないと思うと、心が躍りますな」

「ははは、そうだな」

 蔡瑁がそう言うと、曹仁も笑いながら同意するのであった。

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― 新着の感想 ―
劉備を討ち取れるかもしれないと思うと、心が躍りますな 私も蔡瑁と一緒だよw  はやく捕縛しろ〜
孫乾さんとさり気なく廖化さんも生存確認。 ネームドに限って言えば、徐福さんの降伏と張飛&公孫続がはぐれてる程度で済んでるのも凄いんだが。
これは…。 逃げましたね。神に見放されたわけではない様です。 張飛はどうなるのかな。
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