【エッセイ】"意地悪"いう言葉は誰が作ったのか
"意地悪"とは
他者が自分の思い通りに行かなかった時に、勝手に思い込んで作った言葉なのではないのだろうか?
ふと、そう思いました。
集まった五人の女の子がいるとしましょう。
一人の女の子が自分が持っていたお菓子を食べ始めました。それをみんなが欲しいと言って、手を差し出した人からあげました。でも、お菓子は3つしかなく、一人分足りませんでした。
食べれなかった女の子は怒って言いました『意地悪!!』
自分が食べれなかった、自分は選ばれなかった、自分は大事にされていない。
色々その女の子は頭の中に考えが駆け巡り、自分が『損』をした『恥をかいた』あるいは『仲間はずれ』という思想に支配されました。
でも、この場合、その子が持っていたものをまず人にあげてるのが優しいですよね。そもそも自分のお菓子はみんなにあげて無くなっちゃいましたし。お腹が空いたから、持っていたお菓子を食べるのはおかしいことではないですよね。(まぁ、その場面によっては、え?その大袋のお菓子一人で食べるの?!と思うこともあるかもしれません)
お腹が空いたら気持ち悪くなる人もいます。私が良い例です。胃酸過多だったり、なんならふらつくこともあるのです。本当な理解に苦しみます。痩せてるならまだしもデブなのに。見た目に合ってないんですけど。
だから、お菓子を食べてた。みんなが欲しいと言った。あげた。1人分足りなかった。そして言われた。
「意地悪」
いやいやいやいやいや、意地悪じゃないですよ。
さて、これを考える時、上記にも書きましたが『意地悪』と言った子が自分だけ貰えなかったことに対して負の感情に支配されてしまったんですよね。
恐らく、むしろこれが苦手なお菓子やアレルギーだから食べられないと言う人だったら『助かった!!』になるわけです。
意地悪と言った子は、
『みんなは食べれたのに自分は食べれなかった!!』と、そもそもお菓子なんてその子がお腹空かなければ全員食べることも無かっただろう事。しかし、『自分以外が食べて良い思いをした』という、自分に損益が働いた思考になったわけです。
そもそも、その状況でお菓子を食べ始める奴がおかしいだろう!先に帰って食えば良いじゃないか!
と言う意見も出てきそうですね。それは一旦置いておいて。
そもそも、最初にお菓子を食べ始めた女の子が他の子にお菓子をあげなくったっていいんですよ。でも、周りは見れば食べたいと思うでしょう。しかし、それを貰えなかったからって意地悪だなんて言うのはおかしいです。
この場合、誰か一人が食べれなかった時は、食べれなかった子だけが怒るのかもしれません。しかし、全員にあげなかった場合は、食べなかった残り4名はお菓子を持っている子に対してこう思うのでしょうね『ケチ』だと。
そう、意地悪かどうかは、その人の考え方、受け取り方次第なんです。
さてさてさて、これを社会、会社で考えるとどうでしょう。
日々誰かから人の仕事を頼まれる、仕事が的確、丁寧で早いS子さんがいたとしましょう。
S子さんは連人から業務の手助けやデータ作成の依頼がずっときていたとしましょう。S子さん自身の業務も勿論別であり、人の業務の助けが彼女の本業ではないのです。
月曜日に一人から頼まれ
火曜日に二人から頼まれ
水曜日にも一人から頼まれ・・・
こんなことをしていたら今週のS子さんの業務に流石に支障が出てくる。
ずっと笑顔で受けていたが、もうここで他の依頼は一旦断ろう。
そう思っていた木曜日にまた仕事の依頼が来ました。
自分が手一杯で断ろうと決めた矢先だった。しかも評判も悪い人からで、過去にS子さんもこの人の仕事を受けたりして大変な目にあった。本人は人に仕事を任せて早く帰っていたりする。いい印象がない。引き受けたくない気持ちがより一層強くなる。でも仕方ないですよね、そもそも自分の業務が滞る寸前だったんですから。
そして、その依頼を丁重に断ったS子さん。しかし相手は納得いかない。
「なんで私の仕事は引き受けてくれないんですか!!意地悪ですね」
違うだろう。絶対に違うだろう、相手の状況も聞かずに意地悪だなんて失礼な・・・まぁ、この状況で直接S子さんに『意地悪』と言うことがなくても心では似たような感情や思考が出てくるでしょう。
しかし、違うわけです。
勿論タイミングもあります。これが月曜日だったら渋々S子さんも引き受けたかもしれません。タイミングや日頃の行いが原因で断られたにもかかわらずまさかの、『自分の依頼は断られた』だけで意地悪という考えになったのです。意地悪という表現は幼稚かもしれませんが、まぁ、とにかく良くは思わないという事です。
S子さんの状況を見るからに、全然意地悪なんかじゃないわけです。S子さん自身の業務が滞れば、S子さんが損するわけです。そもそも自分の仕事を人に振る時には順序もあれば適任な人に話を振るのが前提ですし、そもそもどれだけ面倒な作業でもデータ収集でも自分でやりなさいよという話なのですが。
それを、意地が悪いだのなんだのはおかしい話なんです。
そもそも、人は嫌いな人に良くしたいとは思わないです。みんな”大人”という言葉に翻弄されて、それでも快く接するのがマナーだとかなんだとか言って凄いことしてますけど。
辛く当たれとか、攻撃性を持って良いという意味ではありませんが、嫌いな人、苦手に人と積極的に関わってよくしようと思うのは菩薩か、そこに信じられないほどのメリットがある場合でないとやりたいと思いません。あ、これは私の話です。
だから、忙しくなかったとて、嫌だな、関わりたくないなという人からの頼みを
どれだけ自分なら楽に、簡単に、苦もなく、むしろ片手間で余裕で、『え?こんなこともできないの?』と思っても手伝ったり助けてあげたくないのは意地悪でも、性格が悪いわけでもなんでもありません。したくないんですから。
なのに、思い通りにいかないと『意地が悪い』という。
本当に意地が悪いのは、どっちだろう。
案外、他人のことを意地悪い吹聴するその人こそが、意地が悪いのかもしれませんね。




