第25話:『泥中②』
得素「ど、どうするんだよ、黒兎」
黒兎「落ち着け」
黒兎は透明な壁へ向かい、壁に触れる
黒兎「【ロストホール】」
しかし、何も怒らない
黒兎「なるほど、壁というよりかは見えない何かがこちらを閉じ込めているような感じか」
襷「つまり俺たちをここで飢え死にさせて、遺体だけ持って行こうって訳か」
匿名Y「オラッ」
見えない壁に斬撃を飛ばすが壊れる気配は無い
得素「もっとだ!もっともっとやればワンチャン」
黒兎は困った様子で言う
黒兎「困った、どうにかしてここから出る方法を探さなければ」
南雲「一か八か、方法ならありますよ黒兎」
黒兎「それは本当か南雲」
南雲「はい、ただ、本当に一か八かです」
黒兎「分かった、皆んな集まれ!」
黒兎が皆んなを呼び、集まる
得素「本当に俺たち全員助かるのかよ」
南雲「あぁ、この作戦に必要なのは黒兎と匿名Yが必要不可欠だ」
匿名Y「俺が必要?」
南雲「まず、黒兎が俺たちをパズルにするんだ、その後、黒兎が自分をパズルにするのと同時に匿名Yを元に戻す、そして匿名Yが能力で黒兎を元に戻すと言う作戦だ」
黒兎「なるほど、確かに一か八かだな」
得素「一か八か?」
黒兎「あぁ、おそらく俺が人をパズルにしたらそう言って仮死状態になるだろう、だが他の人であれば俺が能力を解除すればすむ。しかし、自分に能力を使って元に戻らなければ死が確定した皆終わりだ」
襷「おいちょっと待て、この新入りに俺たちの命を預けろって言うのか」
南雲「そうだ」
襷「こいつはまだ信用できる訳じゃ無い、ただでさえ記憶喪失という部分があるのによ」
黒兎「だが、やらなければ皆んなここで終わりだ」
黒兎が襷を落ち着かせる
匿名Y「頼む、俺を信じてくれ襷さん、俺はここのみんなの事を家族だと思っている」
襷は少し黙った後に言う
襷「分かった、こいつを信じる、いや今回は信じなければならない」
黒兎「じゃあ、準備は良いか」
得素「おう!」
黒兎は得素、襷、南雲の胸の位置を触る
黒兎「【ロストホール】」
3人の心臓辺りがパズルとなり、倒れる
黒兎「頼むぞY」
匿名Y「もちろんだ」
匿名Yも同様にパズルとなる
黒兎は自分の事をパズルにする、その瞬間、匿名Yを元に戻す
匿名Y「ッはぁはぁ」
匿名Yは急いで黒兎を触り言う
匿名Y「【ファーストバイト】!!」
黒兎の体が戻っていき、元に戻る
黒兎「ッ!」
黒兎が起き上がる
匿名Y「よし、成功だ!」
黒兎「いや、まだだ、壁はどうなった」
匿名Yは走ってさっきまで見えない壁があった場所まで行く
そこにはもう壁は無くなっていた
匿名Y「いや、今度こそ成功だ!」
黒兎「ふぅ〜、お前を信じて良かったよ」




