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『宇宙警察L戦士~セルフで異世界構築してラスボスとして君臨してみた~』  作者: ミタラリアット


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29/55

二十九話『去年、名前も知らなかったようなすごいアーティストを大晦日に見て、なんかすげえ!!!って思ったんだけど世界規模で見てみたら大したことなかった』



 宇宙警察ステーションでは、マナがユニバースカードリーダーの通信から、異常なデータの検知を確認し、「え?」と首を傾げる。


 血圧。脈拍。心拍数。


どの要素をとっても、光太郎のストレス数値はかなり高く、異常。


 マナはマルチタスクで脳波のデータにもアクセスする。異常値。


「この極端な位の上がり方は、恐怖。または罪悪感。どうみても負の感情。」


 カーガが深刻な表情を浮かべながら呟いては、マナは「精神汚染?」と尋ねる。



「ラビット・フレーバーとの戦いでの精神汚染はレアケース。九十九パーセントの確率でありえないはずよ。そうね。光太郎が宇宙の禁忌に触れた可能性、記憶の断片を取り戻したと見るのがこの場合もっとも可能性が高い正解。でも、厄介ね。最悪の場合。光太郎、使命を投げ出すんじゃないかしら。」


 カーガの言葉に、マナは、「こんなことで折れるほど、光太郎は弱くないんじゃない?リアルタイムであの子をずっと追跡してきた訳じゃないけど、幸い私たちは前後の記憶を失う前に記録を残している。その書紀によれば光太郎は私たちが心配するほど弱い男じゃないはずよ。まぁ、最低なやつではあるけど」とカーガの懸念を否定した。




 カーガは、「へぇ。随分とあの子への理解があるじゃない?」と微笑む。


「そりゃあ私は見守り役ですから。ヒーローたちの事は知らないとね。」


 ウィンクしながら語るマナを、カーガは「ふーん?」 と面白がった。


「そういえばマナ。あなた最近彼氏と別れてたわよね。新しい彼氏に光太郎なんてどう?それとも大佐?」



 カーガは揶揄う。


「ちょっと、いまする話じゃないでしょそれ。しかも 私がずっと宇宙にいなきゃならないから一方的に別れたの。それに光太郎みたいなのと結婚してもぜったい幸せになれないわよ。大佐は論外!金持ちのボンボンにロクなやつなんていないわまったく」



 マナが言うとカーガは、「じゃあどんなひとが好みなのよ」とマナに尋ねる。



「…ダークリーフさん」とマナは俯きながら答える。



「ちょっと、敵じゃない!寝返ったりしないでよ⁉それにあの人はオオカミ。そもそも種族が違うわ」



 カーガに言われたマナは、「わかってるわよ!」



 と恥ずかしがりながら叫び、喫茶キュアミラージュが監視できるパソコンの画面を立ち上げる。


「で?カーガさんは誰がいいのよ」と流し目をカーガに向けるマナ。



「私?聞くまでもないわ。夫♡」



 マナを少々煽るようにカーガが答えては、

マナは「そうですか」と冷たく返す。



「なに、自分から聞いたのにそっけないじゃない」


 コーヒーのマグカップを手に取ったカーガが隣に座る。



「言いたそうにしていたからきいてあげただけ」とマナはつまらなさそうに答えた。



 恋バナも終わり、二人は真剣に仕事に取り掛かる。




  場面は変わり、宇宙警察ステーション指令本部長室。


  宇宙警察本部長の周りを、黒い石板上の通信パネルが取り囲む。



 他国の宇宙警察からの報告を両手に顎を乗せながら待つ本部長。



『日本本部。ミスター佐野。特定のエリアから外へ出たらヒーローの力を持つもの以外粒子となり消滅する…。我が国ではそんな事例は一切観測されていない。宇宙人からの襲撃なんて皆無。せいぜい裕福な国民たちが宇宙へ飛んでいるくらいだ。宇宙の異常数値などこちらのフロアでは確認できていない。』



  A国の宇宙警察本部長が一人、率先して言葉を発した。



  次に、もう一つのB国の宇宙警察本部長も、



『そもそもこちらの宇宙警察は仕事内容が違う。宇宙から犯罪者の監視をしているだけだ。』



 本部長が呈した疑問を、戯言のように扱う。



『ミスター佐野の言う通り、米国が宇宙人の公表をして地球外生命体から身を守るために発足したのがこの組織のはずだ。だが、現在に至るまで我が国での宇宙人による襲撃事例は無く、ヒーローなんてドラマのようなものもいない。お前が嘘をついているのか、はたまた日本だけが狙われているのか』



 Ⅽ国の宇宙警察本部長も不思議そうに呟いた。



 Ⅾ国の宇宙警察本部長は、『日本がどうなろうが我が国にはなんの不利益も無い。余計な報告はいらん。切るぞ』一方的に通信を切ってしまった。



  一人が切ったのを見ては、『我々は日本の友人です。何かあれば我が国に。』他の国の宇宙警察本部長も通信を遮断する。



 次々と全員が通信を遮断しては、黒い石板上の通信パネルが、凝ったギミックで自動的に収納された。




 佐野本部長は、「当然か」 と口角を上げる。


 クロウサギが襲撃する範囲は日本。それに如月だけ。



 本来なら地球、それも日本だけに宇宙人に対抗する警察があればいいのにも関わらず、世界にある理由。


【如月市だけが高度な実験場】



 何かしらの都合で黒幕は如月市を求めている。


 さらに、マナに報告されたループ現象の実例も加味して、佐野本部長は一つの答えに誰よりも先に辿り着いた。


『黒幕は日本人』そして、当然の如く、


『如月市周辺にいる』。



さらに言えばクロウサギのアジトに確実に滞在していて、『ダークマスター』がほぼ確実にその人物である。



 佐野本部長は、ダークマスターが日本人である可能性と、


宇宙の数値が日本のパソコンだけで乱れる理由に辿り着き、マナたちがいる部屋まで移動した。

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