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夢世界レベルアップ ~眠るたび異世界、目覚めるたび最強~  作者: 大雄山
第4章「遺跡編」

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扉の先

 朝日が窓から差し込み、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。


 居間へ向かうと、すでにカエデとツバキが朝食の準備をしていた。


「おはようございます。」


「おはよう。」


「おはようございます〜。」


 フィルは、すでに席についていた。


 テーブルには焼きたてのパンとスープ、それに卵料理が並んでいる。


「今日も神殿へ向かうんだろう?」


 カエデが尋ねる。


「はい。」


「まずは、あの扉を調べてみようと思います。」


 カエデは静かに頷いた。


「気をつけるんだよ。」


「はい。」


 そのときだった。


「ママ、頑張ってね。」


 スズが笑顔で手を振った。


 ツバキは優しく微笑む。


「ええ。」


「行ってくるわね。」



 神殿の五階層へ到着した。


 ガーディアンの残骸は、そのまま残されていた。


「やっぱり復活していませんね〜。」


「神殿の魔物は、倒されると復活まで十日ほどかかると言われています。」


 フィルの言葉に、悠真は頷いた。


「それじゃあ、安心して進めるな。」


 三人は巨大な扉の前へ立った。


 悠真は両手をかける。


「よし。」


 グッ――。


 しかし、扉はびくともしない。


「開かないな。」


 今度は引いてみる。


 それでも結果は同じだった。


「押して駄目なら引いてみたんですけどね。」


 フィルが苦笑する。


「悠真さんらしいですね〜。」


 フィルは壁に刻まれた古代文字へ目を向けた。


「ええと……。」


「適合者よ、汝の力を示せ……ですね。」


「何のことなんですかね〜?」


 そして、視線を扉の中央へ移した。


「あれは魔石ですね。」


「魔石?」


 悠真は首をかしげた。


「魔力を蓄積したり、放出したりするための石ですよ。」


 フィルは手を伸ばした。


 淡い光が魔石へ流れ込んでいく。


 しかし――。


「……何も起きませんね〜。」


 ツバキが静かにつぶやく。


「土の神殿だから……。」


 静かな声とともに、土属性の魔力が流れ込んでいく。


 次の瞬間だった。


 魔石が淡く輝き始める。


 光は扉全体へ広がり、無数の紋様が浮かび上がった。


 ゴゴゴゴゴ……。


 重々しい音が響き渡る。


「開きましたね。」


「開いたな。」


「私がやっても開かなかったのに〜。」


 フィルは不思議そうに首をかしげた。


 三人は顔を見合わせ、ゆっくりと階段を下り始めた。



 たどり着いた先には、一匹の巨大な蜥蜴が待ち構えていた。


「ここにいましたね。」


「アースリザードです。」


 アースリザードは大地を踏み鳴らした。


 低い唸り声を上げながら、アースリザードが飛びかかってくる。


「フィル!」


「はい〜!」


「アイスウォール!」


 ガンッ!


 氷の壁へ激突し、アースリザードは大きく体勢を崩した。


 ツバキが氷へ手を当てる。


「(錬成)」


 次の瞬間、無数の氷の刃が弾丸のように飛び出した。


 アースリザードの体へ次々と突き刺さる。


「今だ!」


「ウィンドエンチャント!」


 悠真の剣へ風が宿る。


「ウィンドスラッシュ!」


 鋭い斬撃がアースリザードを切り裂いた。


 巨体がゆっくりと崩れ落ちる。


「とりあえず、という感じですね〜。」


 フィルが息を整える。


「少し休憩したら先へ進みましょう〜。」


 三人は頷き、さらに階段を下りていった。



 そして――。


 高い天井から、巨大な影が舞い降りてきた。


 ドシーン――。


「ドラゴン!?」


 悠真が驚きの声を上げる。


「違いますよ〜。」


 フィルが首を横に振った。


「ロックワイバーンです〜。」


「でも、空を飛び回るので厄介ですよ〜。」


 ワイバーンは大きく翼を広げ、鋭い咆哮を上げた。


 悠真は静かに剣を構える。


「始めよう。」

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