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夢世界レベルアップ ~眠るたび異世界、目覚めるたび最強~  作者: 大雄山
第4章「遺跡編」

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館と新たな日常

館の一室が、淡い光に包まれ始めた。


何もなかったはずのベッドの上に光が集まり、その中から悠真の姿が現れる。


やがて光が収まると、悠真はゆっくりと目を開けた。


窓の外へ目を向ける。


すでに日は昇っており、部屋の中にも明るい光が差し込んでいた。


「今、何時くらいなんだろう」


その時――。


コンコン。


扉を叩く音が響いた。


「はい?」


「失礼いたします。ルクスでございます」


「あ、どうぞ」


扉が開き、ルクスが部屋へ入ってくる。


「お戻りになられたようですね。お話は伺っておりますので、大丈夫でございます」


「そうですか」


ルクスは悠真へ軽く頭を下げた。


「本日は、どのようになさいますか? お食事はいかがいたしましょう」


「あ、その前に一ついいですか?」


「はい。何でしょうか」


「俺がいなくなってから、どのくらい経ちましたか?」


「三日でございます。現在は、お昼前でございます」


「三日か……」


悠真は小さく呟いた。


「それなら、お昼をいただきます」


「かしこまりました」


「あと、みんなはどうしてますか?」


「フィル様は、ミリア様とお出かけになっております。ツバキ様たちは三人で錬金ギルドへ向かわれました」


「錬金ギルドか」


「はい。そして、ゼノン様は鍛冶場で作業を行っております」


「分かりました。ありがとうございます」


「いえ。それでは、昼食の用意が出来ましたらお呼びいたします」


「はい。お願いします」


「それでは、失礼いたします」


ルクスは一礼すると、静かに部屋を出ていった。


◇◇◇


しばらくしてルクスに呼ばれ、悠真はダイニングで昼食を食べていた。


そこへ、鍛冶場にいたゼノンも昼食を食べにやって来る。


「おう、戻ったか?」


「はい。ゼノンさん」


ゼノンは悠真の向かいに腰を下ろすと、運ばれてきた料理を食べ始めた。


「しかし、夢渡りってのは突然だな。なんか、タイミングみてぇなのはあるのか?」


「いや、僕もほとんど分かってないですね」


悠真は少し考えながら答える。


「いつもバラバラなタイミングで、頭の中に鐘の音が鳴るんですよ」


「鐘か」


「はい。分かってるのは、僕が向こうで寝ている時間が、こっちで過ごせる日数になってるみたいで。だいたい六日から八日の間ですかね」


「……まあ、そういうことなら、その辺りになったら少し構えとかねぇとな。戦闘中にいなくなっても困るからな。ガハハハ〜!」


「いや、そこは笑い事じゃないと思いますけど。はは。その時はお願いします」


「おう。で、戻ってくるまでは、その場所の安全を確保しなきゃだけどな! ガハハハ〜!」


その時――。


ガチャ。


ダイニングの扉が開いた。


「あ〜! 悠真さん! 戻ってたんですね〜!」


聞き慣れた声とともに、フィルが入ってくる。


「あ〜! 悠真さん! 戻ってたんですね〜!」


「あ、ゼノンさんも一緒にご飯食べてる〜。私もお腹空きました〜」


どうやら、かなり腹を空かせているらしい。


その後ろから、ミリアも姿を見せた。


「かしこまりました。すぐにお持ちいたします。ミリア様の分もご用意いたします」


ルクスがそう告げると、ミリアは慌てて首を振った。


「自分は大丈夫であります」


「ミリアちゃんも一緒に食べましょ〜」


「はい。ぜひ、お召し上がりください」


「は、はい。それでは、お言葉に甘えさせてもらいますであります」


二人も席へ着く。


「フィルはどうしてたの?」


「私ですか〜? 私はミリアちゃんと、騎士団の任務で周辺の見回りや魔物の討伐を手伝っていました〜」


ミリアが申し訳なさそうにフィルを見る。


「はい。フィルちゃんには申し訳なく思います」


「そんなことないですよ〜。試したい魔術もありますから〜」


「今日は、魔法師団の訓練にも付き合っていただいて……」


「え〜。私も勉強になりますから〜」


「そうだったんだね」


それからしばらくすると、錬金ギルドへ行っていたツバキたちも館へ戻ってきた。


全員が揃い、三日間の出来事などを話しながら、賑やかな昼食の時間を過ごしていく。


そんな中、スズが悠真へ尋ねた。


「悠真お兄ちゃん、今日はもういるの?」


「うん。しばらくはいるよ」


「やった〜! なら、私と遊ぼ?」


スズは嬉しそうに笑う。


「フィルお姉ちゃんは、ミリアちゃんと騎士団の任務のお手伝いでいなくなっちゃうからさ〜」


「え〜。なら、今日はもうスズちゃんと遊びます〜」


フィルがすぐに答えると、ミリアも頷いた。


「はい。今日はもう任務や訓練は終わったので大丈夫です」


「お母さん、いいでしょう〜? 土の龍核兵ちゃんも一緒に〜」


「ええ、いいわよ」


ツバキは微笑むと、悠真へ顔を向けた。


「悠真さん。いいかしら? 私はお母さんと錬金ギルドへ納める薬の精製があるので」


カエデも申し訳なさそうに続ける。


「すまないね。戻ってきたばかりなのに」


「ええ。大丈夫ですよ」


「やった〜!」


スズが嬉しそうに両手を上げる。


「なら、お昼食べ終わったらお庭に集合だよ〜!」


「分かりました〜。ミリアちゃんもですよ〜?」


「え? あ、はい」


突然自分まで遊びに参加することになり、ミリアは少し戸惑いながらも頷いた。

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