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第17話 俺の本当の望みを叶えてもらった

 ……そういう覚悟までして来たって?


 デナから漂う湯上がりの甘い香りやナイトドレスのスリットから覗く白い生足は、あまりにも目に毒だった。


 頭の奥に燻っていた熱が、徐々に全身に広がっていくのを感じた。


 俺の……望み。


 俺の、本当の望みは――。


 俺は、一度生唾を飲み込んだ。


「――じゃあ、膝枕して」


「…………はい?」


「膝枕」


「そっ……それだけ、ですか?」


「ご奉仕。それがいい」


「…………」


「嫌?」


「嫌ではありません!」


 食い気味だった。


 俺がデナを寝室のベッドの上へと手招きすると、デナはナイトドレスの裾を整えて隣へ腰を下ろした。


「……どうぞ」


「失礼します」


 頭を太腿へ乗せた。


 柔らかい。


 温かい。


 薄い布越しに風呂上がりの熱が伝わってくる。


「……デナ」


「は、はい!」


 その時、枕にぐっと力が込められたのがわかった。


「……硬い」


「す、すみません!」


「力入りすぎ。もっと抜いて」


「こんな状態で力を抜けと言われましても……! ひゃっ……」


「呼吸も止まってる」


「誰のせいだと思っているんですか……!」


 俺が仰向けのまま見上げると、視線がぶつかった瞬間、彼女の頬がさらに赤くなった。


「顔赤いけど大丈夫?」


「大丈夫ですから、見ないでください」


「膝枕してくれてる最中にそれ無理じゃない?」


「では目を閉じてください!」


「はいはい」


 目を閉じる。


 しばらくして、髪へ何かが触れた。


 デナの指だった。


 黒髪を梳くように、指先がゆっくり滑っていく。


「……いい、ですか?」


「うん。気持ちいい」


「……っ」


「止めないで」


「はい……」


 また動き出す。


 今度は少し慣れたらしく、頭皮を撫でる力がちょうどいい。


 誰かの体温に頭を預けて、何もしなくていい時間というのは、思った以上に贅沢だった。


「……エルブルス様」


「ん?」


「昼間のことですが」


「うん……」


「どうして、私を助けてくださったんですか?」



【あとがき】


ご愛読頂きありがとうございます!

・作品のブクマ

・☆で応援(最大5)

で応援してもらえると励みになります。めちゃくちゃやる気と元気が出ます。


どうぞよろしくお願いします!

では、引き続き物語をお楽しみください〜!



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