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《1月23日発売!》Sランクパーティーを追放された鍛冶職人、世界最強へと至る ~暇になったおっさんは気晴らしに作ったチート武器で無双する~  作者: シオヤマ琴
第二章 冒険者編

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第75話 VS魔王

「魔王! 出てこいっ!」


俺はベルーガ城に到着すると空中から呼びかけた。


「……我を呼ぶ輩は誰だ」

地を這うような重苦しい声が返ってくる。


「俺はバラン! お前を倒す者だっ!」

「……我を倒すだと……ふっはっは、貴様勇者たちが脆くも死んだことを知らんのか?」

姿は見せず声だけが届いてくる。


「知っているさ、だから来たんだっ!」

「……死ね、ヘルフレイム!」

その瞬間城の窓が割れ地獄の業火が襲い掛かってきた。

俺は炎に包まれ地面に落ちる。


「……弱い弱い。人間は脆すぎるぞ」

魔王が割れた窓から地面を見下ろして言う。

魔王は仮面のようなものをかぶっていた。


「テレポート!」

俺は魔王の正面に瞬時に移動すると顔面に殴りかかった。


「……ぐあっ!?」


魔王の仮面が外れ素顔があらわになる。


「なるほど、顔も化け物級ってわけか」

「……くっ、お、おのれ。人間風情がなぜ我のヘルフレイムをくらって生きておるのだっ」

「俺には魔法攻撃も物理攻撃も一切効かない」

「……な、なんだとっ」

魔王は険しい顔で言葉を吐き出す。


『そろそろいつものアレいくわよ』

エクスカリバーが言うがまだ早い。

『えっ?』

もっと魔王を痛めつけなきゃ気が済まない。


俺はエクスカリバーを投げ捨て魔王に両手で向かっていった。

魔王の頭から生えている二本の角を掴むと魔王の顔面に膝蹴りをくらわせた。


「……がはぁっ!」

「まだまだっ!」

俺は角を掴んだまま放さず何度も何度も膝蹴りを見舞った。


『あんた、もうそれぐらいでいいでしょ! 魔王がどんな奥の手持ってるかわかんないんだから倒せる時に倒した方がいいわよっ』

捨てたはずのエクスカリバーが声を上げる。


「あと少しだけだっ。マリアたちを殺したことを後悔させてやるんだっ」

「……マリア、だと……? 貴様、あの小娘たちの仲間か?」

「ああ、俺は勇者パーティーの一員だ!」

俺は叫んだ。


「……そうか。貴様は勇者たちの仲間だったのか……ならば仕方ない」

「なんだ? 一発逆転の手でもあるのか?」

「……ふっはっは、そんなものはないさ。だがな、我はただでは死なんぞ! ヴェノムストライク!」

発した途端魔王の体が真っ黒い影のように染まっていく。


「なんだ? 黒くなるだけか?」

「……ふっはっは。これで貴様も終わりだ」

「何?」

魔王が何を言っているのかわからない。

圧倒的に俺が有利なのに。


『くっ……あんた本当にバカねっ。ヴェノムストライクは呪いの魔法よっ。その呪いがかかった者を殺すと殺した者まで道連れにするのよっ』

「な、そんなっ……」

「……さあ、我を殺してみろ! そして貴様もあの世に行くのだっ!」

魔王はじりじりと近付いてくる。


「……どうした、我を殺すんじゃないのかっ!」

魔王は俺の腹にパンチを叩きこんできた。

俺は後方に吹っ飛ばされるがダメージはない。


どうする?

どうすればいい?


エクスカリバーの言うことを聞いておけばよかった。


『まったく、最後まで世話が焼けるわねあんたは』

エクスカリバーが呆れたような口調で言った。


「エクスカリバー……?」

『要は魔王を殺すのがあんたじゃなければいいわけでしょ』


「エクスカリバー、まさか……」

『これで私の魂はこの剣からも解放されるわね』


「ま、待て――」

『エクスカリバー!!』


エクスカリバーは自ら黄金色の光を放つと巨大な光の剣を形作った。

そしてそのまま魔王の体を貫いた。


「……ぐああぁぁぁっ!!」


魔王の体が光に飲み込まれ消滅していく。


「……剣が、ひとりでに……だと……」

「エクスカリバーっ!」


『うっさいわね。最後くらい、ゆっくり……眠らせてよ……ね』


「エクスカリバーっ!!!」


黄金色の光の剣は魔王の体を消滅させたあと消えていった。



そしてエクスカリバーはこれ以降二度と光を放つことも喋ることもなくなった。

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