表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/76

第35話 ゾーンの独白

「……ゾーン。こ、こんなところで何してるんだ?」

『ゾーンってあんたを追い出した魔導士? なになに、面白そう~』

エクスカリバーが楽しそうに言う。が今は構ってやる余裕はない。


「ゾーン、まさか道に迷った……わけじゃないよな?」

「あ、ええ、おれはサーチの魔法が使え……ますから。迷子にはなら……なりませんよ」

ぎくしゃくした会話が続く。

あまりにも突然の再会で何を話したらいいのかわからない。


「バラン……さん」

「バランでいいぞ、敬語もなしだ。今さら取り繕う必要はないだろ」

「あ、ああ……わかった」

そう言うとゾーンは一呼吸おいてから俺の目を見据えた。


「……この前の格闘大会、おれ見てたんだよ。遠くから見てた」

「……そうなのか」

この前の格闘大会っていうとベルーガ城でやった試合のことか。


「お、お前優勝してたな」

「ああ」

ゾーンはあの場にいたのか。全然気付かなかった。


「決勝の相手、レベル400だったな……おれらより格上だ」

決勝の相手は……剣士のダーソン。

確かにゾーンたちのレベルは300台だから格上と言えば格上か。


「お前いつの間にあんなに強くなったんだ。おれらといた時からか? もしかして強いのに隠してたのか?」

「違う。お前たちといた時は俺は弱かったよ。実際レベルも一桁だったしな」

「じゃあなんでっ、なんで優勝なんか出来たんだ! ……や、八百長か?」

ゾーンは俺から目をそらして言う。


「ゾーンはあの試合を見て八百長だと思ったか?」

「……いや」

首を小さく横に振る。


「そうか」

なんだかゾーンに認められたようで少し嬉しい。



「俺は思いがけず作ったこのエクスカリバーでミノケンタウロスを倒したんだ。それで今ではレベル150だ」

「ミノケンタウロスをっ!? た、倒したのか、あの化け物をっ!?」

「まあな」

死を覚悟していたがな。



「……ベルーガ国王から聞いただろう、おれらがミノケンタウロスに負けておめおめ逃げ帰ってきたことを」

「……」

「ふっ、今じゃすっかり立場が逆転だな」

「……」

なんて返したらいいかわからない。


『ざまあみろって言ってやれば』

言える雰囲気じゃないだろ。


「あれ以来セフィーロはおれらに強く当たってくるし、ランドルフさんは自信を失っちまうし、マリアはモンスターを怖がるようになっちまうしで散々だ」

「そうだったのか、大変だな」


みんな、そんなことになっていたのか。


「ざまあみろって思ってるんだろ。自分を追い出したせいだって」

「いや、別に――」

「言えよ! ざまあみろってっ」

ゾーンは俺の目をにらむように見つめてきた。


「……言ってくれよっ……」



『ねぇちょっと、空気が重いんだけど』

そう思うなら黙ってろ。


「……バラン、おれと勝負しろ」

「え……なんで」

「いいからおれと勝負しろっ……頼むっ」

「……」


『あんたまさか勝負する気? 男って面倒くさ……ってあっ、わかった! 追放された仕返しにあいつのこと殺しちゃおうって魂胆ね。だったら手伝うわよ』

「わかった。その代わり本気でやるぞ」

『ほらやっぱり!』

「当たり前だ。手加減なんかしたらその瞬間殺してやる」

『殺してやるだって、自分が死ぬことになるのにバカな奴~』


……エクスカリバー、空気読め。

【作者からのお願い】


「面白いかも」と思った方は、

広告の下にある☆☆☆☆☆からの評価や、ブクマへの登録をお願いいたします!


皆様が思っている何百倍も執筆の励みになりますので、何卒お願いいたします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ