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第10回 踏むと上に飛ぶタイルでひゃあっ!

「あっ!あそこに結構大きな凹みあんじゃん!」

エキスちゃんが研究所の傷を見つけた。


「…そろそろ廊下も修繕でしょうか。」

データちゃんはコンソールで前回の履歴を見ている。


「これくらいならすぐ直せるよ!ちょっとみんな呼んで床直しちゃおうか!」

「…これはきっとオブですね。デスっち落としたとかではないでしょうか。」


アール所長がぷかぷか浮いている。

「承認、修繕、承認。」


ーーみんなが集まって話をしている


「…ということで研究室内の修繕をします。」

「…そ、そんなに…たくさんあるんですか…?」

ラボちゃんが目を大きくしている。


「さっき見てたら結構大きい凹みあったよ!」

「それは私かもしれないですね〜♡」

オブちゃんは嬉しそうにニコニコ笑う。


「…オブ、あなたはもう少し研究室を大事にしてください。破壊しすぎです。」

「そうはいってもいろいろあるんですよ〜。」

「…いろいろってどんな事情ですか、詳しく聞かせてもらいましょうか。」

「まあまあデータちゃん、いいじゃん!すぐ直せそうだから直しちゃおうよ!」

「…じゃあ、近いところから…直しましょう…。」



部屋を出て歩くとすぐのところにフローリング剥がれがある。

「あー!これは普通に劣化だね。」

エキスちゃんが手際よくツールを取り出す。


「このスイッチを押すと自動的になおしてくれるんだ!」

「これ、押してもいいですか〜?」

オブちゃんの目が輝いている。


「いいよ、勝手にやってくれるから!」

「やった〜♡」

オブちゃんがボタンを押すと自動的に修復が施されていく。



「…よかった、他に何もなくて……。」

「…無事に直りましたね。順調です。」

データちゃんがコンソールにメモを取っている。


「じゃあ次のところ行こうか!さっきデータちゃんとみつけたところ!」

「…あれはきっとデスっちの痕です。」


アール所長がくるくる周りながらみんなを先導している。

目的の場所に歩いていくと。


「ほら、ここ!」

「…ひゃあ…結構凹んでいます…。」

「あ〜、これはデスっちですね〜。」

「…やっぱり。何があったんですか、ここは。」

データちゃんがオブちゃんを呆れた顔で見ている。


「う〜ん、確か〜、これはちょっと片手が塞がってて引きずっちゃって〜。」

「どうしよっかなー?ちょっとこれはここだけ切り離さないとダメそうだねー!」

エキスちゃんが手際よく一部分を正方形に切り取って剥がしていく。


「…やっぱり、エキスちゃん…うまいですね……。」

「いつも直しているからね!」

「…それはエキスの部屋ですよね?不合理な実験で壊すから。」

「あっ、バレてた!?」


エキスちゃんは剥がしたところにタイルをはめ込んでいる。

「エキスさん、そのタイルはなんですか〜?」

「えーっとね、ラボ姉に踏んでもらおうか!?」

「…わ、私ですか…?」

仕方なくラボちゃんがタイルにゆっくり足を下ろす。


「ひゃっ。」

踏んだ瞬間気持ち悪い曲が流れた。


「…某ゲームの冒険の書が消えたみたいな音楽はなんですか。」

「データちゃんのゲームのセーブデータ消えるかなって!」

「…恐ろしいことを言わないでください。それにセーブデータは厳重隔離して保存してあります。」

「あら、データさんの秘密ね〜♡」

「…ぐっ。ほら直ったなら次行きますよ。」



「そうそう、お願いがあるのよ〜。私の部屋に穴あいちゃって〜。」

「…なんか…こわいです…。」

「とりあえず行ってみよう!!」


ーーみんなでオブちゃんの部屋に入ると…


「ひゃあ。」

「…なんですか、この穴は。この規模は想定外です。」

「うわー!ずいぶん派手にやったねー!あたしもこの大きさないや!ハハハッ!」

「…これ…どうやって…生活しているの…ですか…?」


「漬物石にデスっち使おうと思って蓋に置いたら、漬物ごと潰れちゃって〜。」

「…そんなの無理に決まっているでしょう。」

「そうだよ!漬物の気持ちも考えようよ!」

「…エキスちゃんも…いつも…爆破しているの…では…?」



「とにかく直そう!これ広げるよ!そっち持って!」

「ちょっと、そっちは大丈夫ですか〜?」

「…こっちは…広げました……。」

「…こちらも完璧です。問題ありません。」


「じゃあいくよー!」

機械にスイッチが入ると凹みが元通りになった。

中央にはタイルが一枚。

「これでよし、っと!」

「わ〜、すごいですね〜♡」

オブちゃんが手を重ねて微笑んでいる。


「ラボ姉、今度は楽しいやつだから!」

「…本当…ですよね……!?」


「ひゃあっっっ!!」


ものすごい勢いで天井に突っ込んでいく。

天井から土煙と天井素材の破片がボロボロと落ちてきている。


「あちゃー強すぎたかー!」

「めり込んでますね〜。」

「…確実にめり込んでいます。」

みんなはラボちゃんがぶら下がっている天井を見上げている。


「………。…あの…引っ張って…もらえない…ですか…?」

みんなでラボちゃんを天井から引っぱり出す。


「一体どうやったら脳天から突っ込んで無傷なんですか」

「…え、えっと……。……。」


【ブオオオオーーーー!】


「今度は天井に大穴があいてしまいましたね〜」

「不承認、不承認、修復必要!!」


「今度は天井頑張ろうかー!」

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