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第11回 みんなでお料理!おとちゃんも一緒、でひゃあっ!

今日も何かがおこる。それがアール研究所。

オブちゃんが両手を重ねて珍しく嬉しそうにしている。

「今日は晴れているし、たまには外にいきませんか〜?」


「オブ姉、何するの!マラソン!?」

エキスちゃんがニヤニヤしている。


オドオドしながらラボちゃんが提案する。

「…の、農園で…野菜育てるのは…どうでしょうか…?」

「いいね!そうしよう!!」


アール所長が笑った顔でぷかぷか浮いている。

「承認。」


——気がつくと倉庫に移動していて


「…ところでなんの種撒きますか?育成データが欲しいです。」

データちゃんがコンソールのデータを探している。


「どうせなら美味しいやつがいいよね!」

「果物も入れましょう〜。データさん好きですよね♡」

「…ま、まあ嫌いじゃないですけど。」


「ちょっともう1つ準備してきますね〜♡」

オブちゃんがしばらくして戻ってくる。


「ひゃっ!なんで…デスっち…もってるんですか…?」

「先に土を柔らかくしておこうかなって〜。」

「…エキスは大抵、大雑把ですが、オブはたまに雑すぎます。」

「えー!作るときは超細かい作業ばっかなんだけど!」

「…その割に匙加減が適当なんですよ。」

「…エキスちゃんも…頑張っていますし…….。」

「ほら!ラボ姉優しい!!」


【ぶお】


——農場に到着すると


「……あ、あそこにテーブルありますね…お茶とかできそう……。」

「うわー!結構広いね、ここ!耕すだけで時間かかりそう!」

「…私の計算では1日以上かかることになっています。」


得物を持ったオブちゃんが微笑む。

「大丈夫ですよ〜。ちょっと離れていてくださいね〜♡」

デスっちを持ったオブちゃんを見た途端、みんなは全速力で離れていく。


「せ〜のっ♡」

固い土にデスっちの一撃。

土が舞い上がってパラパラと落ちてくる。


「ほら〜。耕すの終わりました〜♡」

「…ま、まあ、ちょっと理解不能ですがいいでしょう。」

データちゃんが呆れた顔をしている。


「とはいえ育つのは時間かかるよねー!」

「…エキス、そう言いながらなんか持っているんじゃないんですか?」

「やっぱり、バレた!?じゃじゃーん、育っちゃうくん!一瞬で育つんだ!」

「…ちょっと…試して…みたいですね……」


赤いお団子ヘアを左右に大きく揺らしながら、おとちゃんが駆けている。

「ここ結構遠いじゃん!エキスが農作業やるから来てって!」

「急だったのに早かったじゃん!」

「結構走っちゃった。ほらこのトマトの種可愛くない!?」

「…その種を植えて試してみませんか?」


データちゃんがおとちゃんから種を1つもらって土の中に植える。

エキスちゃんが植えたところに育っちゃうくんの光を当てる。


「…ひゃ…芽が出てきました……。」

「育ってますね〜。実が赤くなってきました〜♡」

「すげーじゃん!種が可愛い実になった!これも可愛い!」


エキスちゃんの髪が明るく輝いている。


オブちゃんがどこからもってきたのか、調理器具の準備をしている。

「じゃあ私は料理しますね〜。トマトあるから、ピザとパスタはどうですか〜?」

「…新鮮なジュースも飲みたいです。」

「……私は…いろいろ取って…持っていきますね…。」



おとちゃんはオブちゃんの方に近づく。

「私も料理手伝うよ!可愛いやつ作っちゃおう!」

「あら、おとさん、じゃあ一緒にやりましょう〜♡」


ラボちゃんはインゲンを取っている。

「ひゃっ!」

石につまづいて転んだ、と同時にインゲンの茎を潰してしまった。


「…ごめんなさい…ごめんなさい…」

ラボちゃんはペコペコとインゲンに頭を下げている。


「ねえ、オブちゃん、なんでラボちゃんインゲンに謝ってるの?めっちゃ可愛くない!?」

「そうなんですよ〜、いつもあんな風なんですよ。可愛くて〜♡」

女子トークが始まっている。


しばらくするとみんなが取った野菜の料理が並ぶ。

マルゲリータにはトマト、バジルが添えられている。

野菜パスタはキャベツ、インゲン、ズッキーニ、赤パプリカが乗っている。

もちろんデータちゃんの好きなオレンジジュースも一緒に。


「お料理できましたよ〜♡」

「並べると超可愛いんだけど!オブちゃん並べ方マジ上手じゃん!」

「あら〜ありがとう♡」


みんなで料理を頬張る。

「このピザマジでうまいんだけど!」

「エキスさん、急いで食べると詰まりますよ〜。」

エキスちゃんの髪色がさらに明るくなってきている。


「…このオレンジジュースも酸味が完璧です。」

「…パスタの…野菜…私が取ったインゲンも…美味しいです…さっきはごめんなさい…。」

「キャハ!ラボちゃん、まだ謝ってるの可愛くない!?」

アール所長はおとちゃんの近くを回っている。


みんなが無言でラボちゃんを見つめている。

「…ひゃ…な、なんですか……?」

「食べないのかなって!」

「…食べますけど…食べづらいんですが…。」


ラボちゃんが思い切ってフォークに刺したズッキーニを口に入れた。

『もぐっ!』

アール所長とラボちゃんの目線が合った。


「ラボちゃんマジ可愛いじゃん!!」

「…とてもいいデータです。」

データちゃんちょっと頬がピンク色になっている。


「ラボさん可愛いです〜♡」

「ラボ姉、もっと食べなきゃ。せっかくオブ姉とおとちゃんつくってくれたんだから!」

金髪になったエキスちゃんがピザをラボちゃんの皿に載せている。


「…あ、あんまり、見ないでください…」


【ぶおおお……】



「おとさん、また一緒に料理しましょうね〜」

「うん、またしようー!今日も可愛かったじゃん!トマトもラボちゃんも!」


「ひゃあっ!」

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