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「サン・ジェルマン並行宇宙を行く」(セーラー服と雪女 第22巻)  作者: サナダムシオ


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㉕ 温暖化対策

 そこからは、トントン拍子に話が進んだ。

 流石は、全員サン・ジェルマンだ。

 皆、段取りが良く、仕事が早く、抜け目が無かった。


 まずロシア在住のサン・ジェルマンの知り合いに、"雪女"が居るというので、協力を仰ぐ事になった。


 昭和の時間軸の村田京子とは違う、ガチの雪女だ。

 それは、例の"超時空雪女会議"のメンバーの一人、スネグーラチカであった。


 なんでも、雪女たちも独自に、太陽を冷やす案を練っていたらしい。そんな訳で、めでたくここに、オカルトと科学のチカラの融合が、もたらされたのである。


 まあ、それぞれの立場に専売特許が有るので、お互いが、全ての情報開示とまでは行かないが、この際どちらも、背に腹は代えられないという訳なのだ。


 よって、ここに詳しい内容を記す事は叶わないのだが、ザックリ言うと、雪女たちが作り出した巨大な冷気を、更にサン・ジェルマンたちが発明したマシンで増幅して、国際宇宙ステーションから太陽に向けて撃ち出し、太陽を少しだけ冷やすという作戦が、秘密裏に行なわれたのである。


 作戦は、無事に成功し、少なくとも、2100年までは、人類の存続に支障は無くなった。

 昭和の伯爵は、そういう話を、後から正和のサン・ジェルマンから教えてもらったのだった。


 我々も雪女たちも、どの道、不老不死なのだ。

 その後のことは、またあらためて考えればイイ、という趣旨の事を彼等、彼女等は言っていたらしい。


 取り敢えず、ひと安心か。

 昭和の伯爵は、胸を撫で下ろした。


 そもそも、自分が12人目に加わる前から、"サン・ジェルマンズ"たちは、そんな調子で、世界各地の天変地異に立ち向かっていたという。


 地震、台風、大雨、大寒波、大干ばつ…。

 彼等の活躍の場は、多岐に渡っていた。 


 ある時は、インフラをサポートし、またある時は、水源を確保する。そして各種の救援、救助活動。ソレは正にヒーローの振る舞いであった。


 ただ彼等は、常に隠密行動を心がけて居たため、歴史にその名を刻む事は無かったらしい。


 それでも、ヒトの口に戸は立てられない。

 人々の間で、ヒーローたちの名は囁かれる。

 それこそが噂の"あのサン・ジェルマン"なのであった。


 自分が歴史の調査などという、個人的な趣味にうつつを抜かしている間に、他のサン・ジェルマンたちは、世のため、人のために働いていたのである。 


 昭和の伯爵にも、ようやく、その事実が分かったのであった。


挿絵(By みてみん)

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