表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「サン・ジェルマン並行宇宙を行く」(セーラー服と雪女 第22巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
24/31

㉔ 太陽のせいにして

「あのう…ちょっとよろしいですか?」

「おお、昭和の伯爵殿。早速ご意見かな?」

 手を挙げたサン・ジェルマンに、議長が気がついた。 


「その地球温暖化とやらは、本当にニンゲンの環境破壊が、原因なのでしょうか?」

「…と、言うと?」


「ニンゲンのやる事に、それ程の影響力が有るとは、ニワカには信じ難いのです…。」

「…続けなさい。」


「ソレは…太陽のせいではありませんか?」  

 とたんに、その場に居た、11名のサン・ジェルマンの同位体たちが、ザワザワし始めた。 


「おい、コヤツも言い始めたぞ。」

「今までも、メンバーの何名かは、そんな事を…。」

「…やはり、太陽なのか?」


「静粛に!」

 議長が皆に呼び掛けた。

「昭和の伯爵殿、何故そう思うのかな?」


「申し訳ない。理由は有りません。ただのカンです。でも、地球の産業活動は止められなくても、太陽が相手なら、我々で何とか出来るのではないですか?」


「そうだな。何しろ、我がサン・ジェルマンズに、不可能な事は無いからな。」

 そう呟いたのは、昭和の伯爵の、左隣のサン・ジェルマンだった。


 彼はブルーのNASAのツナギを着ていた。

「もしやキミは…"正和"のサン・ジェルマンかい?」

「おお、そうだよ。久しぶりだな。」


「そうか。キミはここでは、私のセンパイという訳だ。」

「そうだな。まあ、少しだけ…だがな?因みにオレも、指は5本しか無いぞ。」


「NASAに所属しているなら、イロイロと情報も集め易いだろう?」

「…まあな。」


「これ、そこの二人。発言は挙手をして、ハッキリと申しなさい。」 

 不規則発言を、議長から咎められる。


 そこで正和の彼が手を挙げた。

「うむ。それでは正和殿。」


「皆様に申し上げます。NASA所属の、私の立場から言わせていただくなら、ただ今の彼の発言は、あながち的外れなモノでは有りません。そして我々は皆、不老不死のタイムトラベラーで、天才物理学者で、発明家であります。我々のチカラを結集して、太陽の活動を一時的にでも、少しばかり弱める事は、可能かと思われます。」


「…他に意見の有る者は居るかな?」

 議長が訊いたが、誰も反論しなかった。

「では、太陽の活動に干渉する案に賛成の者は挙手を!」


 すると、その場に居た12名のサン・ジェルマンが、全て手を挙げた。


「この案を、全会一致で可決とする。それでは、正和のキミが、具体策を練るように。本日の会議は、これにて解散とする。なお、次回の予定は…。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ