7-1 世界状態の扱い
本節では、
作中で扱われている世界を、
どのような単位で捉えるかを整理する。
作中の世界は、
人物、環境、時間が個別に存在しているのではなく、
ある時点における一つのまとまった状態として
提示されている。
人物の生死、魔法少女や魔女の状況、
ソウルジェムやグリーフシードの配置、
街や時間帯といった要素は、
切り離されずに同時に成立している。
本稿では、
これらを分解して因果関係を追うのではなく、
一体の「世界状態」として扱う。
これは、作中で観測される挙動が、
個別要素の変化ではなく、
世界全体の構成がまとめて変化しているように
描写されているためである。
特に重要なのは、
状態が変化する際に、
部分的な修正や差し替えではなく、
一括した切り替えとして現れている点である。
ある人物だけが消える、
特定の場所だけが変化する、
といった挙動は確認できず、
常に世界全体が同時に別の配置へ移行している。
この扱い方により、
時間遡行的な現象は、
個々の出来事を操作するものではなく、
世界状態そのものを
別の配置へ戻す操作として理解できる。
以後の節では、
この世界状態が
通常どのように変化していくのか、
また、再配置時に
どの情報が保持され、どの情報が失われているのかを
順に整理していく。




