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4-2. 容量超過によるシステム破綻
ソウルジェムは、呪いのエネルギーを内部に蓄積する構造を持つが、
その蓄積可能量には上限が存在する。
第2章および第3章で整理した通り、
呪いのエネルギーは戦闘行為や魔法使用に限らず、
時間経過および日常的な行動に伴って継続的に発生する。
したがって、ソウルジェムは使用頻度に関係なく、
構造上、必ず容量上限へと近づく。
蓄積量が許容範囲を超過すると、
ソウルジェム内部では以下の異常が段階的に発生する。
・制御系の応答遅延および不安定化
・人格情報の整合性低下
・判断および行動制御の破綻
この段階では、外形としてのソウルジェムは維持されているが、
内部ではすでに正常なシステム動作が保証されていない。
重要なのは、この状態が「突発的な破壊」ではなく、
容量制限を持つシステムにおける必然的な破綻である点である。
すなわち、ソウルジェムの破綻は例外的事故ではなく、
構造上、あらかじめ内包された遷移過程である。




