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3-4. 本章の整理と到達点
本章では、魔法少女システムにおいて扱われる
特異なエネルギーについて、その正体を整理した。
作中で「負の感情」「負のエネルギー」と呼ばれてきたものは、
感情そのものではなく、感情を契機として生成・蓄積される
実体的なエネルギーである。
このエネルギーは、
・自然減衰しない
・蓄積量として扱われる
・媒体の容量制限を受ける
・システム内部で移動・回収される
という特徴を持ち、
比喩表現ではなく、明確なシステム挙動として描写されている。
本稿では、このエネルギーを
「呪いのエネルギー」と定義する。
この定義によって、
・感情とエネルギーの混同
・善悪や心理状態への還元
・象徴表現としての解釈
を排除し、
魔法少女システムを技術的構造として扱う準備が整った。
なお、本章では
この呪いのエネルギーが
どの媒体へ移動するのか、
なぜ特定の器に集積するのかについては扱わない。
それらは、
媒体構造と容量差を扱う次章以降で
段階的に説明される。




