表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インスタントヒーロー  作者: 豚足演算
11/15

食って強くなれ

「まぁ食欲が湧かないのも無理はないけど倒した怪人を食べないと強くなれないからね。」

黄色いおっさんが旨そうに黒いカレーを頬張りながらサラリと何か大切な事を言ったのですぐに聞き返してしまった。

「食べないと強くなれないってどういう事ですか!?」

「ん?そのままの意味だよ。分かりやすく言うとRPGのゲームは敵を倒して経験値を得て強くなるだろ?倒した怪人を食べるっていうのはその経験値を体内に取り込む事だと思えばいいよ。だから幾ら怪人を倒してもそいつを食べないと強くはなれないんだよ。」

分かりやすい説明ではあったが理解するのにというよりは自分を納得させるのに少し時間がかかった。そして疑問は目の前で白米だけを頬張る男に向かった。

「マタタキさん?でしたっけ?この人は白米しか食べてないじゃないですか!おじさんの言ってる事が矛盾しますよ!」

そう言うと白米を口一杯に詰め込んだ男が掠れた声で

「俺はもう十分強いから食べる必要がない。」

「そういう設定なんだろ!そもそも食べないと強くなれないってなんだよ!怪人が食べられないモノだったらどうするんだよ!そもそもこの世界は何なんだよ!」

溜め込んでいた不満が一気に吹き出してしまった。

「まぁそう思うのも無理はないよね。俺もここに来た時は今の君と同じ様な事を思ったもんさ。でもね、慣れるしかないんだよ。もう元居た世界には戻れないんだからここで生きていくしかないんだ。後俺の名前はサイトウだ。自己紹介が遅れてすまないね。」

サイトウと名乗ったカレーのおっさんの言葉は混乱する俺を少しばかり正常に戻した。

「でも俺はただの売れない特撮俳優だ。普通の人間なんだよ。怪人なんかと戦えるわけないじゃないか・・・」

「皆んな揃ってる?あーもうマタタキ君また電気全部消してる!ダメだよ!たまには太陽の光を浴びないと!」

重い空気が流れる空間に一際明るい「女」の声が響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ