51話 背中流します
受験が近づくにつれて更新速度が余計に遅くなる…受験勉強なんてほっぽって小説書きたい気分です…
「ってか、今更だけど、明日学校あんのに泊まっても大丈夫なのか?」
「早起きすれば大丈夫だよ」
「そうか。じゃあ早起き頑張れ」
弓梨の方に顔は向けず、親指を真上に立てる。
「月夜はギリギリまで寝てるつもりなんだ……」
「当たり前だ。最悪な時間は少ない方がいいしな」
「朝早く起きるの気持ちいいのに」
「夜にアニメ見る方が百倍気持ちいいわ」
「それ気持ちいいって言わなくない……?」
泡だらけの頭をよくシャワーで流す。泡が一気に排水口へと運ばれていく。
「まあ学校も始まったわけだし、そろそろ朝型の生活に変えないとだよなぁ……授業中全部寝てたらさすがに成績も下がるし」
しかし全ての時間を起きていられる自信は微塵も無い。評価が下がろうが怒られようが、人間睡魔には勝てないのだ。三大欲の一つなのだから、当然だ。
「……」
「あれ、弓梨?」
突然弓梨の声が消える。恐る恐る湯船を除くが、そこにバレーボール2つの姿は無い。
「どこ行ったんだ……もしかして、沈んでる?」
いや、それはありえないか。湯船の水は波紋一つ放っていないし、空気がブクブクと出ているということも無い。
「ま、まさか…………瞬間移動を……!?」
「普通に後ろ回っただけだよ」
「わあああああああああ!?」
「瞬間移動なんて出来るわけないでしょ」
真後ろにあったバレーボールは見るまでもなく弓梨のものだった。弓梨はタオルをしっかりと体に巻き付けて隠してはいるが、お湯が染み込んでくびれがうっすらと写っている。
「……お前は今日やけに俺を驚かしてくるな……」
「寿命縮まっちゃうね」
「ほんとだよ……柊にも驚かされるし、多分10年ぐらい縮まった」
「ん、柊? なんか聞いたことあるような……」
「き、きのせいだろ」
今日のことを知られたら、余計にややこしくなる。弓梨には作家のことも黙ってるし、柊の話は出来なそうだな……。
「ていうかお前はそんなことをするためにわざわざ真後ろに座ってきたのか? 体洗いたいんだけど」
「ちょうどいいね。月夜の背中を流してあげようと思ってたんだぁ」
「……自分でやるからいい」
「それじゃあしっかり洗えないでしょ!」
「それは絶対にダメだ! 俺は好きな人にしか背中を流すことを許さないって決めてんの!」
「美月ちゃんだって流したことあるって言ってたよ!」
「当たり前だろ! 俺は美月を愛してるんだよ! 愛しすぎて結婚間近なんだよ!」
「えっ……」
あ、ドン引きされてる。ここまで俺に対して軽蔑の眼差しをしてきたことあったっけ。まあこの危ない状況を阻止できるのなら、そのぐらい余裕だ!
「とういうわけで俺は美月にしかやらせないんだ。スマンな」
「ズルイ……そんなのずるいよ!」
ブクマ増えててうれしいです。これからも頑張りますよ!




