50話 〇〇〇48
ほんとはイブに投稿したかった…多分今日もう1回更新するんで待っててください。
近くの椅子に腰を下ろし、シャワーのバルブを捻る。一瞬冷たい水が降り注いで背筋がピンッと張ったが、すぐに温かいお湯となった。
頭からお湯を大量に被る。汗と共に疲れが全て流れていく。その瞬間はとても爽快で、体が軽くなって浮くようだった。
「ふう」
ざっと流したところでバルブを止める。そしてシャンプーのポンプを数回プッシュして、両手に擦り合わせる。それを頭に馴染ませ、泡を立てる。花のような香りが鼻に充満する。悪くない。
「♪〜♪♪〜♪♪♪〜」
弓梨は気分がいいのか、急に鼻歌を歌い出した。セレクトは、最近人気になっているアルファベット三文字と、メンバーの人数から取った48の数字がつくアイドルユニットの曲のようだ。アイドルより2次元派の俺でも、テレビを観ていればCMやら何やらでよく目にする。やはりこういったグループはイケイケの方達に好かれるのだろうか。
「急に鼻歌なんて歌ってどうした。機嫌いいな」
「明日からの高校生活が楽しみなんだよ〜」
「ケッ、流石リア充ですね。高校生活の始まりをプラスに見れるなんて羨ましくて涙出そうだわ」
「月夜は楽しみじゃないの?」
「少なくとも楽しみという感情より、勉強しなきゃいけない面倒くささと、友達出来そうにない悲しさの方が勝ってるな」
「勉強は私もめんどくさいかな……」
「ほう、成績優秀な人はみんな勉強大好き人間なのかと思ってた」
「全部が全部楽しいわけじゃないよ〜。数学のベクトルとかはすっごい楽しくて辛くないけど」
「……ベクトルってなに? 強そうな魔法の名前にありそうだけど」
「えっとね、三角形OACがあるとして、辺AB上にある点Cが線分ABをーー」
「いや、もう分かんねえから。AとかBとか急に言われても理解不能」
「もう、ちゃんと考えないからだよ」
「頭わしゃわしゃ洗ってるけど一応ちゃんと考えてたぞ」
「まあ、まだ習ってないから分かんないのも無理ないかも」
「習ってない単元を勉強してんのかよ……ちなみに聞くが、それはいつ習う単元なんだ?」
「2年生になった時だよ」
「……マジで?」
「うん。楽しみだなぁ」
コイツガチでバケモンだ……来年習うことをもう覚えてやがる……俺とはベクトルが違うな。ベクトルだけに。
「ほんとお前のことリスペクトするわ」
「もっとりすぺくとしてもいいんだよ?」
弓梨の方を向くとドヤ顔でふふんと鼻を鳴らしていた。
……何故だろう。明らかに俺よりバカっぽく見える。人は見かけによらないって言葉は正しいようだ。
ブクマ減りすぎて悲しいお




