46話 今度はタオルで
ランキング乗ってアクセス数上がってるううう!
「私はいい案だと思ったんだけどなぁ」
「どこを良いと感じたんだお前は……とにかく、俺身体洗いたいから出てってくれ。邪魔」
弓梨の反対側を向いたままきつめに言ってやる。こうでもしないと弓梨には効かないからな。
「邪魔だなんて酷いよ……はっ、これはもしかして遅めの反抗期……」
「もう終わったよ! 親とスーパー行くのも恥ずかしくないから!」
「へぇ〜。前は恥ずかしがってたんだね」
弓梨は懐かしそうな顔をしていた。数年前のことだから、そこまで懐かしくも無いのに。
と、急に弓梨がブルルッと震えて、丸見えの肩をさする。
「寒い……」
「そんな格好してるからだろうが。後ドア開けっ放しだから寒いんだよ。閉めろ」
俺はすっぽり風呂に浸かってるから全然寒くないが。
「そうだね。寒いから閉めよっと」
賛成して弓梨は全開のドアを閉じた。すると、数秒も経たぬうちに、温度がだんだんと上がってくるのが分かる。
「ほら、やっぱり開けっ放しだから寒いんだよ」
「お風呂場ってあったかいね……」
「だな……」
まだ少し肌寒い4月。こういう時期は風呂がやけに心地よく感じる。このまま眠ってしまいたいぐらいだ。
「はー、あったけえ…………じゃなくて、お前なんでまだ居るんだよ」
「月夜がドア閉めろって言ったんでしょ!」
「その時に出ろよ! なんでお前が入ったまま閉めてんだよ!」
「む〜……そんなに嫌がることないじゃん。幼なじみだから気にしなくていいのに」
「俺が気にするわ」
「……それは月夜が悪い」
意味不明な理屈を述べて弓梨はしぶしぶ風呂場から出て行った。
「……騒々しい奴だな」
いっつもこんなんだからヒヤヒヤしてしまう。弓梨は少し抜けているというか、抵抗が無さすぎるというか……危なっかしい奴だ。
「ま、さすがにあれだけ言えばーー」
バタン! 途端にドデカイ音が響いて声を遮った。その音の元は、今さっき弓梨が出ていったドアからだった。
「わっ! 今度はなんだーー」
驚嘆しながらも振り向いたら、まさかの今さっきしょぼくれていた弓梨がまた立っていた。
……大きめのタオルを身体に乗せて。
「あの……弓梨さん? なんで裸エプロンから入浴する時みたいな格好になっているんですか?」
「月夜とお風呂に入る!」
「……」
どうやら俺の幼なじみは、相当なバカ野郎のようだ。




