40話 食事タイム
ランキングに載ったので二日連続更新とかやってみる
テーブルの上にはもう料理がたくさん置かれていた。その見栄えはまるで芸術作品のようで、高級レストランのようでもあった。
「さすがだな……」
色とりどりの料理をじっくり見てみる。レタスの上にローストビーフの乗ったサラダに、食欲をそそる、とても香ばしいオニオンスープ。そして俺だったら作れないようなクオリティのグラタン。
もちろんどれも今すぐ食らいつきたくなるほどに素晴らしいのだが、それよりもやたらインパクトのある料理が1番気になった。
「なんだこのメイド喫茶でメイドに『萌え萌えキュン♡』とか言われながら書いてもらうような名前は……」
「凄いでしょ」
オムライスのど真ん中には俺の名前、月夜がひらがなで可愛く書かれていて、その周りにはこれまた可愛らしいハートが、多数散りばめられている。
「確かに良く出来てるけど……」
「あれ、月夜こういうの好きじゃ無かったっけ?」
「好きなのは否定しない」
だがしかしーーメイド言ったらやはりアレしか無いだろう。
「メイドって言ったらツンデレだろ」
「つんでれ?」
「そう、ツンツンとデレデレでツンデレだ。いつもは暴言ばっか吐いてるが、メイドになったことで少し素直になり、『ご、ご主人様……』って顔を赤らめながら言う姿はそれはもう最高傑作だ。いつもはツンだから、貴重なデレはポイントが高い。
それに、男性に人気なトップクラスのメイドだぞ。その組み合わせはもはや神と言ってもいいくらいだな」
「へえ〜そうなんだぁ。月夜はそのツンデレのメイド? が好きなんだね」
その言葉を聞いて、俺はすぐに訂正しようと「いや、それは違う」と弓梨に言う。
「ツンデレとメイドの組み合わせは確かに良いが、俺はメイドでどちらかと問われればメガネっ娘派だな」
「めがねっこ?」
弓梨がまた首を傾げて分からなそうな顔をする。
「その名の通り、メガネをかけてる娘だよ。俺が1番好きなタイプは、ちょっとクールだけどいざとなると恥ずかしくて焦っちゃうようなタイプだな。
いや待てよ……メイドならロリもアリか。っていうかロリ+ツンデレ+メイド。これがベストじゃないか? ロリはラノベでも評判が良いし、それを上手く混ぜれば超いいキャラが作れるーー」
「お兄ちゃん」
既に席についてスプーンを右手に握っている美月が、目を細める。食べる準備万端らしい。
「あ、すまん。つい熱中しちまった……」
今完全に小説でどのキャラが良いか考えてたわ……危ない危ない。もう少しで俺の性癖が出るところだった。
「弓梨さんごめんね。お兄ちゃん好きなことには目が無くて、その他の事を忘れちゃうくらい集中しちゃうから」
「ううん。私はとってもかっこいいと思うよ。好きなことに熱中できる人って」
弓梨が優しい笑顔で微笑む。
「俺は元からかっこいい」
「おバカなこと言ってないでいいから、もう食べよ」
さっきから美月はお腹が空いていて、イライラしてるらしい。餌をねだるような猫とは全く違う顔をしている。
「んじゃ、食べますか」
そう言って3人揃って手を合わせる。
「「いただきます」」




