26話 ガクブル
早く更新したよ|ω' ) ヌッ
コイツも大変だなぁ……。急に凄い仕事頼まれちゃって。反応から察するに、1からを短期間で描くのはとても難しいことなのだろう。
「まあ、大変だと思うけど、頑張ろうぜ」
「……うん」
それにしてもここまで来るまでの道長かったな……。色々あって疲れたけど、なんとか一件落着だ。俺、今日かなり頑張った。お疲れ、俺。
「つーきーやーくん?」
ホッとしていたところに、星野さんが鬼のような顔をして、全く感情の篭っていない笑顔を見せる。その恐怖を植えつける表情の背景には、黒い不気味なエフェクトがかかっているようにすら見えた。
「な、なんでしょう?」
思わず声が震える。なぜなら星野さんがこんな顔をする時はーー
「4巻の進み具合はどうかなぁ? 昨月からまっったく連絡来てない気がするんだが? そんな余裕そうな顔してるってことはもう終わってるってことだよなぁ?」
ついにこの話が来てしまった……。ど、どうしよう。めっちゃ怖い。ちょっとチビった。
「い、いやぁ、その、あの、進んでるっちゃ進んでるんですけど、連絡し忘れたというかなんというか……」
「へえーーーーーー……。じゃあ、今何ページまで書いたか聞かせてもらおうかあ」
星野さんが悪魔のように詰め寄る。ここまでくるともはや拷問レベルである。実際、もう少しで終わりそうなら全く怯えることはない。だがしかし、今俺が完成してるのはーー
300ページの内、たったの、たったの220ページなのだ。これだけ聞くともうほぼ終わってるじゃんと思われるだろうが、実言うと全然終わってない。なぜなら締切が1ヶ月と2週間後だから。簡単にまとめてあったら、今からでも普通に書いて終わってただろう。でも俺はバカだったんだ。毎巻期限ギリギリで急いでたのに、3巻が思ったより早く出来たのだ。その時星野さんに『おお、今回は早いな』と珍しく褒められたのもあり、『へっ、この調子なら次も大丈夫だな! ラノベ読みまくるぜヒャッホーイ!』と図に乗り、つい最近までラノベを読みまくって、すずめの涙ほどにしか執筆をしていなかったのだ。その結果、今に至る。自業自得だ。
……なんでラノベばっか読んでたんだよ俺! 時間は余るほどにあったはずだ! ああああぁ馬鹿みたいに遊んでた自分がウザくてたまらん! タイムスリップしてええええええ! ドラ○もんタイ○マシン出して! 何でもするから!
「なーに黙りこくってんだよ。ほら、後何ページが言ってみろよ」
ヤンキーみたいな口調で恐喝する星野さんに、関係の無い柊まで怯え震えている。だが俺はそれ以上に震えていた。ビビりすぎているせいか止まらない貧乏ゆすりは、机がガタガタ揺れるほどだ。止まれ、俺の両足。
「は、はははち……」
「はちィ?」
その声だけでビクッと体が飛び上がる。もう帰りたい。今すぐ家に帰って美月を抱きしめたい。
「は、はちじゅうです! 後80ページもあります!」
あ、言っちまった。もうヤケクソだ。どうにでもなれ。
誰も見てないだろう…
おパンツ!




