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レガリア英雄記  作者: 27サグマル
世界を蝕むモノ
92/213

不穏な噂

 特に事件に巻き込まれることなく無事にスロヴェラートを抜けたクレスたちは、ある店のカウンター席で食事をとっていた。


「……それにしても、最近なにかと物騒な事が多いよなー」

「だな。確か最近じゃメリー商会第八支部長が『骨食み羊(ボルニトゥ)』に襲われたんだっけ?」

「それもあるし、ほら、墨みたいなガス吐く妖魔とかさ」

「ベルクリッズじゃ暴動が起きてるらしいし」


「……親父。『骨食み羊(ボルニトゥ)』ってのは?」

 店内で交わされる取り止めのない噂話を聞きながら食事をしていたクレスの雰囲気が、不意に急変した。

「あー、数日前にメリー商会の第八支部長を襲った暗殺組織だな。支部長は襲撃こそ凌いだが、重傷を負って行方不明だって聞いてる」

 クレスが店主と会話している間、ティルナは密かに魔力を高め、クレインは霊魂を待機させ、ナベリウスはいつでも動けるようにさりげなく身構え、リアラはクレスの服の裾を握った。

「悪いな、少し野暮用が出来――」

「「「「ストップ」」」」

 代金を置いて立ち上がろうとしたクレスに、四人の声がハモった。


「とりあえず事情を聞こうか」

 あっという間に食事を平らげた一行は、街の中を足早に歩いていた。

「噂になってた支部長ってのは、このマントを染めてくれた奴なんだ」

 クレインに答え、クレスは身に着けた赫のマントを示す。

「恩もしがらみもある相手だしな、放っとくわけにもいかない。行方不明なら、居場所に心当たりがある」

「最後のとこ、矛盾してないれすか?」

「それに関しちゃ秘密だから言うことはできねえが、そういうわけで凄く急いでる。一応連絡は保っておくし、上手くいけばルナリアに入る前に追いつけるかもしれないからな。一旦俺は外れる」

「ま、待ってください!」

 駆け出そうとするクレスの腕を反射的に掴むリアラ。

「クレスさんは、いつ何に巻き込まれるか分かりませんから。私たちも、一緒に行きます」

「けど――」

 クレスが何か言い返すより早くクレインが畳みかける。

「仕方ない、ご主人様は全速力で行くと良い、私たちもどうにか追いかけるから。急いでるんだろう?」

「っ……」

 もの言いたげな表情をしたクレスだが、結局脚に焔を纏うと凄まじい速度で駆け出した。街を抜けたところで焔翼を展開して飛び立つ。

 その後を追って街を出たナベリウスにクレインが呼びかける。

「ナベ、三ツ首になってくれないか。そうしたら後はこちらでなんとかする」

「了解れす~」

 クレインは合図してティルナ、リアラ共々三頭の巨狼(ケルベロス)となったナベリウスに乗ると霊魂を翼状に展開し、羽ばたかせる。

「……手伝う」

「補助くらいなら~」

 ティルナが追加した氷の翼、ナベリウスが帯を変形させた小翼も活用し、一行はどうにかクレスの後を追った。

 結果的にルナリアを後回しにした訳ですが。。

 リアラは感情に流されていて、ティルナとクレインがルナリアよりクレスを優先する為それに便乗した形になっています。。

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