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第七十六話 E級ランキング戦 開戦

実況

「さぁ皆様!!」


実況

「間もなく王都E級ランキング戦が始まります!!」


大歓声。


観客席は満員。


立ち見まで出ていた。


E級ランキング戦。


今年は特に盛り上がっている。


理由は一つ。


実況

「今年は大本命ボルグ・アイアンシェル組!!」

「同率一位ゼノス・グランヴァルド組!!」

「三位ミリア・フェルド組!!」

「そして新人ながら八位へ食い込んだ恒一・レヴナント組!!」


歓声。


ざわめき。


期待。


全てが入り混じる。


観客席。


「新人がどこまでやれるかな」


「でもボルグ倒したんでしょ?」


「どうせ一回だけだ」


「それでも凄いじゃない」


別の席。


老人

「面白い」

「今年は面白いぞ」


竜舎前に出場者達が整列していた。


十八組。


全員本気。


全員が勝つつもりだった。


ミリア

「緊張してる?」


恒一

「少しな」


ミリア

「私も」


恒一

「嘘つけ」


ミリア

「バレた?」


フェルド

『緊張している』


ミリア

「黙りなさい」


レヴ

『しているな』


ミリア

「そっちも黙りなさい」


少し離れた場所。


ゼノスは笑っていた。


ゼノス

「楽しみだな!!」


グランヴァルド

『静かにしろ』


ゼノス

「無理だ!!」


グランヴァルド

『知っている』


さらに離れた場所。


ボルグは黙っていた。


アイアンシェルもまた黙っている。


言葉はない。


必要もない。


二人の間には長年積み重ねた信頼があった。


実況

「それでは!!」

「本竜場入場です!!」


歓声爆発。


ゲートが開くと十八頭の竜が姿を現した。


ドォォォォォォ!!


地響き。


観客達が総立ちになる。


実況

「まずは一枠一番!!」

「ランキング一位!!」


実況

「ボルグ・アイアンシェル!!」


大歓声。


実況

「続いて四枠八番!!」


実況

「ランキング三位!!」


実況

「ミリア・フェルド!!」


さらに歓声。


そして。


実況

「七枠十五番!!」


実況

「新人騎手!!新人竜!!」


実況

「ランキング八位!!」


実況

「恒一・レヴナント!!」


観客席が大きく沸く。


恒一

「……すげぇ」


レヴ

『見られているな』


恒一

「ああ」


レヴ

『嫌だ』


恒一

「今さらかよ」


実況

「そして大外十八番!!」

「ランキング同率一位!!」

「ゼノス・グランヴァルド!!」


歓声。


歓声。


歓声。


王都中の視線が集まる。


スタート地点に十八頭が並ぶ。


森林区間へ続く巨大なゲート。


五千メートル先にあるゴール。


実況

「準備はよろしいでしょうか!!」


観客

「おおおおおおおおお!!」


実況

「王都E級ランキング戦!!」

「スタートです!!」


バァン!!


――第七十六話 終――

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