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第二十六話 競竜場

新人戦前日。


恒一達は王都新人競竜場へ到着した。


巨大だった。


観客席。


巨大なコース。


整備された竜舎。


何もかもが大きい。


恒一

「でけぇ……」


レヴナント

『でかいな』


ガロン

「田舎者みたいだな」


恒一

「うるさい」


まずは受付。


登録確認。


新人戦出走手続き。


その後。


竜体重測定。


係員

「レヴナント」


レヴナントが測定台へ乗る。


係員

「問題なし」


レオン

「順調だな」


続いてコース下見。


恒一は真剣な顔でコースを見る。


レオン

「どうだ」


恒一

「第三コーナーが嫌だな」


レオン

「ほう」


恒一

「外へ膨らみそうだ」


レオンは少し驚いた。


レオン

「よく見てるな」


その時だった。


後ろから声がする。


アレクシス

「逃げ出さなかったか」


恒一

「残念だったな」


アレクシス

「そうか」


シルヴァリオンもいた。


シルヴァリオン

『明日だな』


レヴナント

『ああ』


シルヴァリオン

『楽しみにしている』


レヴナント

『俺もだ』


二頭の間に火花が散る。


アレクシス

「勝つのは私だ」


恒一

「言ってろ」


ガロン

「仲良しだな」


二人同時に振り返る。


恒一

「違う」


アレクシス

「違う」


レオン

「息は合ってるな」


夕方。


出走竜達が帰った後。


競竜場は静かだった。


誰もいないスタンド。


風だけが吹いている。


恒一はコースを見つめる。


レヴナントも隣にいる。


恒一

「明日か」


レヴナント

『明日だ』


恒一

「勝てると思うか?」


レヴナント

『分からん』


恒一

「正直だな」


レヴナント

『お前ほどではない』


恒一は笑った。


レオンが後ろから声を掛ける。


レオン

「一つだけ覚えておけ」


恒一

「何です?」


レオン

「新人戦は荒れる」


恒一

「競馬かよ」


レオン

「競竜だ」


ガロン

「荒れるぞ」


恒一

「やめろ怖い」


レヴナント

『確かに怖い』


みんな笑った。


新人戦まであと一日。


売れ残りの黒竜と異世界人。


いよいよ。


最初の戦いが始まる。


― 第二十六話 終 ―

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