表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/32

エピソード8 余裕の撤退

 僕は、慎重にあたりをうかがう。妖魔以外には誰もいない。それは確実だ。つまり、それは最悪の状況ではないということだ。今から僕がすることを見ている人はいないということだから。


 僕は、何事もないように落ち着いて後ろに下がっていきながら、静かな声で言った。


 「今は勝ち誇っているといい。いずれ吠えづらをかかせてやるからね」


 そして、僕は後ろを向いてその場から走り去った。


 本気で走る僕に追いつける者はそうはいない。退魔術を使わなくても、僕には生来の運動能力がある。退魔士学園でも、僕は鍛錬をさぼりがちだったが、短距離走でも長距離走でも本気を出せば学年のトップだった。そんな僕を後輩の子たちは憧れの目で見ていたものだ。


 僕は走りながら後ろを振り向いた。妖魔たちは、僕を追いかける気はないらしく、変な声を上げながら僕を見送っていた。僕はほっとしつつも、余裕の笑顔を妖魔に見せつけ、言った。


 「君たち程度じゃ僕は倒せないよ。残念だったね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ