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エピソード6 面倒な事態

 「とはいえ、これからどうする?」


 そう心の中で考えた。戦いの場に戻るべきか? だが、まずこの場所がどこなのかを確認しなければならなない。それから、さっきから何か胃がむかむかする感覚がある。


 原因は色々と考えられる。僕に限って妖魔などを恐れているわけでは無いが、面倒な事態になったことは確かだ。それから、僕のチームメンバー、3人の教え子の事を考えると心が痛い。あの状況で、やむを得ないとはいえ僕が戦いの場からいなくなってしまったのだ。最悪の事態も考えられる。それに…


 「あいつらには、僕が逃げ出すのを見られちゃったよなあ」


 そういう思いも湧いてくる。もちろん、そんなことを気にしている場合ではないというのは分かっている。だけど、僕はあんな情けない姿を人に見せるのは初めてなのだ。正直、殺されかけたことよりも、あいつらに逃げるのを見られたことの方がショックが大きいかもしれない。


 「くそ、こんなことになったのも、僕の力を封印するなんて卑怯な手を使ったせいだ」


 封印さえされなければ、いつもみたいにかっこよく活躍できたのに。僕はくちびるを噛みしめた。


 とにかく、まずはこの場所がどこかを確認することだ。それから、最善の行動を検討すべきだ。最悪、一時撤退もやむを得ないかもしれない。


 そう考えた時、これまで何度も聞いた何かがひずむような嫌な音が聞こえた。

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