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エピソード24 足手まとい

 「おい、何でお前がそこにいるんだ!」と、セイマが焦った顔で言った。


 「ほっほっほ。我らに裏切った… という訳ではないようじゃのう。力もないのに健気にもセイマを助けようとしたか。だが、逆に我らを利したようじゃのう」


 「足手まといが一番やっかいだからなあ」と猪の妖魔があざ笑った。


 「くっ」と僕は臍をかんだ。セイマと僕の狙いがシンクロしてしまったか。いつもなら、セイマが僕と同じことを考えたことを考えたことを褒めてあげる所だけど、今回は裏目に出てしまったみたいだ。


 「さあ、セイマよ、こいつを殺されたくなければ大人しくするんだな… というほど近い関係でもないか? まあ、それでも良い。こいつの苦しむ声を聞きながら戦うのも乙なものじゃ。お前も、少しは戦いにくかろう」


 「さあ、殺し合いの再開といこうぜえ。もうお前のやり口も分かってきたしなあ。なぶり殺しにしてやるよ」


 そう嘯く妖魔たちを睨んだセイマは、小さくため息をつくと観念したようにつぶやいた。


 「…やむを得ないか」


 そしてセイマは、剣を腰に下げている鞘に納めた。


 「ほおぅ? ずいぶんあきらめのいいことじゃのう」


 「勘違いするな。今、お前たちを斬ることは変わっていない」


 「ふむ?」


 そう不審げな表情を浮かべた妖魔をよそに、セイマは魔力を爆発的に高めていった。セイマの奴、勝負に出る気だな。だが、あいつは1対1なら高い身体能力を生かしてなかなかやるが、魔力の扱いには長けていないので、範囲攻撃や遠距離攻撃を持っていない。そのため、1対多の戦いはあまり得意じゃない。


 セイマの奴、どうするつもりだ? 僕はその時、セイマの胸のあたりに小さな光があるのに気付いた。あれはもしかして…

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