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エピソード23 反撃のチャンス

 そんなことを考えている間にも、戦いは続いている。互いに決め手に欠けるという感じだ。だが、僕にはすでに妖魔の動きが読めてきていた。


 セイマが猪妖魔に攻撃しようとすると、木の化け物がそれを邪魔する。なら、木の化け物の方に向かおうとすると、猪妖魔が邪魔をする。ならば、敵が邪魔をしようとするのを逆に僕が邪魔すればいい。


 僕は静かに魔道具をはめた右手を構えた。そしてチャンスをうかがう。その時、セイマが猪妖魔の方に猛然と駆け寄った。


 ここだ! 僕は木の化け物目掛けて魔力を放出しようとした。この僕の攻撃に木の化け物は一瞬気を取られるはずだ。そうなれば、その隙にセイマが猪に攻撃を加えられる。


 そうなれば局面は一気に有利になる。僕が勝利を確信しほくそ笑んだ時、セイマが急に身を翻し、急に木の化け物の方に向かった。って、えぇ!?


 そんな動きをされたら僕の攻撃が! 魔力の放出はもう止められない。「ちょっ!?」という僕の声と共に、僕の右手にはめられた「小雀矢」が輝き、そこから小鳥のような魔力が放出されて、木の化け物と僕の間に飛び出してきたセイマに向かって飛び出していった。


 セイマは僕の声を聞き振り向いて、「なっ!」という声を上げて慌てて体をひねり、僕が放出した魔力をかわした。しかし、そのすきに、セイマの想定外の動きで慌てていた木の化け物も体勢を立て直し、触手を何本も飛ばした。


 セイマは自分の方に向かってきた2本の触手を剣で弾いた。しかし、他の触手はセイマの方に向かわずに、僕の方に飛んできた。


 僕はとっさに地下に逃げ込もうとしたが、触手は地下の方まで伸びてきた。そして、触手が僕の右手に巻き付き、僕は無理やり地上に引き出された。

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