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エピソード21 救援

 僕は、思わずぎゅっと目を閉じた。だがその時、グワンという大きな音が響き渡った。


 「なっ!」という妖魔の声が聞こえる。何があった? 僕は恐る恐る目を開いた。


 すると、僕の目にセイマの背中が写った。その左腰の横のあたりに青く輝く剣を両手で握っているのは、ちょうどその剣を振り下ろしたところだったのだろう。そして、セイマの背中越しに、猪妖魔が体勢を崩され後ずさって行くのが見えた。


 「ちぃ、セイマか。やはりここにおったか」


 「ふん、感知が得意な妖魔がいるらしいな。まあ、見つかった所で斬ればいいだけの話だ」


 セイマはそう言うと、剣を右手だけで持ち、顔は妖魔の方に向けながら僕の目の前で剣を何度か振るった。僕の体を拘束している触手を切ってくれたのだ。


 ふう、やれやれと思い体を起こすと、セイマが「おっさん、さがってろ」と言った。


 お、おっさん!? 僕はまだ20代だぞ。僕はこんな扱いじゃなかったのに。そう思いながらも、できることもないので僕は後ろに下がろうとする。


 だが、それが合図だったように木の化け物が僕の方に新しい触手を何本も伸ばした。飛ぶようにこちらに向かってくるそれらを、セイマがすべて切り落とす。そんなセイマに向かって、猪妖魔がでかい斧を振り下ろした。


 セイマが下した剣を跳ね上げるようにして斧を迎撃した。爆発音のような音が響き渡り、衝撃波が周辺に広がった。


 僕は「うわっ」と叫びながら弾き飛ばされていた。気付くと、僕は地下室に続く扉の傍にいた。とっさに僕はその扉に飛び込んだ。

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