表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/32

エピソード20 本格的にやばい

 気が付くと、僕の手足も木の化け物の右手から伸びた太い枝みたいな触手で拘束されていた。なんとか体を動かそうとするが、びくともしない。


 「ああ? やっちゃっていいだろう。雑魚だ、大した情報も持ってねえだろうしな」


 「まあそうじゃな。セイマ相手の人質にもなるまい。死んでおいてもらおうかの」


 「…僕を舐めると後悔することになるよ」と僕はつぶやいた。すると、2体の妖魔はこちらを見て一瞬ポカンとしたあとで大笑いした。


 「カッカッカッカ。しゃべり方までゴルジそっくりじゃな。ゴルジのようになりたかったのかのぉ」


 「俺たちが後悔するって? どんなふうに後悔させてくれるか楽しみだぜえ」


 「今に見てなよ…」と思わせぶりにつぶやいてみたものの、これは本格的にやばい。これまでなら強力な退魔術で簡単にピンチ脱出といくところだけど、力を封印された今は手の打ちようがない。


 気付くと、額から汗をかいているのに気付いた。しかし、両手とも胴体に縛られているので汗を拭うこともできない。そんな僕を見ながら、猪妖魔がニヤニヤ笑いながら言った。


 「そんなに怖がるなよお。かっこつけてたくせに何も無しかよう」


 「まあ、死ぬ間際までゴルジの真似をする根性だけは誉めてやろうかの。かっこつけのゴルジの馬鹿そっくりじゃよ。笑わせてくれた礼じゃ、一息にとどめを刺してやれ」


 木の化け物がそう言うのを聞いて、猪妖魔がでかい斧を振りかぶった。血の気が引くのを感じる。気付いたら、僕は悲鳴を上げていた。


 「あばよ、偽ゴルジさんよ」


 そして、猪妖魔は斧を振り下ろした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ