第二十五話 「はじめての邂逅」
こうして俺たちは、神の一柱と称するコンピューターに出会い、彼からお宝を貰えることになった。
喜び勇んで宝物庫に突撃するメンバーを後目に俺は件のコンピューターともう少し会話をすることにした。
「俺と神様しか知らない会話の内容を知ってる時点で疑う余地も無いことだが、本当に神様なんだなぁ」
『ここにある端末は、単にこの世界での依代ってだけでゲスからね。他の世界で顕現する時はそっちの世界で依代になる端末を作らなきゃならないってだけで』
「そうなってくると、神様ってものの定義をどう考えたらいい物なのか?」
『そう深く考えることなんてないでゲスよ。神様と呼んではーいって返事するのが神様って感じでいいんじゃないでゲスかね?』
「それは、どうなんだろうか? 詐称し放題じゃないか?」
『神様なんて、全部自称でゲスよ。あっしが言うのも何ですが、王だって、神だって、最初は自称から始まってる物でゲス。それを長い時間かけて信用を勝ち取るものでゲス。そうして、いつの間にかあっしも神なんぞと呼ばれるようになったんでゲス』
そんなものなのだろうか?
「ところで、どうしてこんなところに神様がいるのさ? 人前に出てこその神様じゃないのか?」
『それこそ、神の義務という奴でゲスよ。この地点は、時空の歪みが生じやすい場所で、一々修復してやらないと他の世界と簡単に繋がってしまう程危ない地域なんでゲス。で、あっしらが、持ち回りで修復作業をしてるんでゲスよ。ここだけの話、あのお宝も、ほとんどは、ここに偶然落ちてきたガラクタみたいなものなんでゲス。一個一個は、相当な力を持ってるようでゲスが。前回はアニチが、ここの修繕に来たそうでゲスが、そこで何やら兄さんの世界由来のオーパーツを見つけたらしいでゲスよ。探して自分の物にしてみてはいかがでげす?』
流石にゲスゲスやかましいな。
「わかった。探してみるよ。ところで、俺と一緒に神様に会ってた男、あれからどうなったか知ってる?」
『そう、それでゲスが、自分の責任で全部終わらせるって息巻いていたでゲスよ。本当は、あっしが彼の魂欲しかったんでゲスが、けんもほろろに断られたでゲス』
「そんなもん、一体何に使うんだ?」
『趣味の工作でゲスよ。大したものじゃないでゲス。えーと、そちらの世界でいう所の「ダイ○ンの掃除ロボット」的な奴? そういうのを欲している信者もこの世界にも居るもんで、げへへ』
なんか、ここに来て胡散臭い事言いやがったな。
『それよりも、兄さんは行かないんでゲスか? いい武器なんかはワンオフでゲスよ?』
「俺は武器武器しい物は持てない体なんだ。ここに来るまでのメインウェポンもパイプ椅子だった位だし、使えるものがあるかねぇ?」
『そんなことなら、色々あるはずでゲスよ! 武器が駄目なら、凶器を使えばいいじゃないのYOU!』
凶器か、そういう風には考えた事なかったな。
「サンキュー、ヒントが掴めた気がするよ」
『そんな、お礼なんていいでゲスよ。もし、アニチに会うことがあったら宜しく取り成してくれれば』
「本当に慕ってんだなぁ」
『もちろんでゲス(若くて青くてチョロい所がかわいいんでゲス)』
「じゃあ、俺も貰ってくるよ」
『ごゆっくり~!』
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ケンジ、やっと来たにゃ! 凄いのにゃ! ぜーんぶ国宝クラスにゃ!」
「これが、一つでもあれば、お母さんの形見を売らずに済むわ!」
「これだけの武器があれば一流冒険者への道も開けるってもんだぜ!」
「と、いうか、あのゴブリンキングに復讐できるぞ!」
「!」「!」「!」「!」
「やるか?」
「やろう!」
「やらいでか!」
「殺るニャ!」
「怖い怖い怖い」
とりあえず、ゴブ共に復讐する為の装備を中心に選ぶ事になった。
「おおおっ! これは、火炎魔法を発射できる長剣らしいぞ! 俺、これにしようかな!?」
なんか、炎をあしらったような形の剣だ。火炎剣? 斬る為には向かない形だが魔法剣ならありなのか?
「俺は断然これだな。この弩とこのぶっとい矢のセット。多分魔法かなんかで爆発する奴だ。間違いない!」
個人的には見覚えある形だ。と、いうか、ロケットランチャーだよ、これ。いいのか?
「私は、この指輪と魔石の類がいいわ♡ 魔法の補助と確実化する指輪と燃料だもの。これだけあれば、いつまででも戦えるわよ!」
すんげー数の宝石をジャラジャラさせている。自分のバッグから荷物を全部出してまで突っ込んで。どうしよう。突っ込んでいいのだろうか?
「みてみて、こんな立派な魔法剣があっちこっちによりどり緑にゃ! きれいでかわいいにゃ!」
こちらも負けじと、大量の小剣を抱えてやってきた。こういう場面で女の方が厚かましいというのは本当のようだ。
俺も何か無いかと物色してみる。すぐに、銃火器の類が沢山ある処を見つけた。手に取ってみる。S&Wの何某だ。
ぐわんぐわんぐわんぐわん!
無理無理無理無理無理。
いや、判っちゃいたけどね。
!
なんだろう。この奥の方から、呼ばれている気配がする。
「なあ、この奥って、調べたか?」
「はぁ? そこは壁じゃないか?」
「いや、ちょっと待て!」
ジェイドが確認の為、壁を調べてくれていると、
「隠し扉がある。良く気が付いたな」
「いや、何となくこの向こうから呼ばれた気配がしたんだ」
開けた扉の向こうには、薄暗い廊下の奥に光が見える。
「ちょっと見てくる」
「待て待て! 俺も付いていく」
「俺も行くよ。二人は、ここで待っててくれ!」
……聞いちゃいねぇ。お宝探しに夢中である。
「よし、行こう」
隠し通路を50mも歩いただろうか? 明るくなっている部屋の中央に光を浴びて鎮座しているものがあった。
「脚立だ!」
「脚立だな」
「どうしてこうなった」
そこには、地球製のアルミの脚立が、一脚、ご丁寧に立ち姿でディスプレイしてあった。もしかして、ホームセンターに紛れ込んでしまったとか? いや、よく見るとPOPも貼ってなければ、脚立自体も傷だらけである。
「明らかに中古の脚立だよ! 普通に五段の!」
「普通の、とは、ずいぶんなご挨拶だな!」
へ?
「俺様を舐めてかかると痛い目見せんぞごらぁ! こちとら元世界王者様、それも絶対王者とまで呼ばれた豪傑様だぜぇ! 何なら、今からぼてくりこかせてやろうか? え? ごらぁ!」
「「「きゃ、脚立に威嚇されたぁ!?」」」
どう考えても異常事態である。なに? この脚立に威嚇されてんの? 俺ら?
「「「おーい! たいへんだぁぁぁぁっ!」」」
「あ、こら、まて、この、くそ、バカヤロ、いやん!」
件の脚立を抱えてサーバールームまで戻ってきて神様に聞いてみた。
『ああ、間違いないよ。君の世界にかつて居た脚立だね。ただの脚立と違う所はあるけどね』
「と、言うと?」
『えーと、確か経歴が、あ、あった。えー、アイアンマン ヘビーメタル選手権者 第86代並びに第100代、第693代王者にして、2003年9月28日後楽園ホールにて、惜しまれつつ引退。この模様は全世界に中継された』
「言ってる意味がわかんないんですが?」
「俺も!」
『だろうねぇ。あっしも意味不でゲス』
思い出した。
「確か、そんな映像をうーちゅーぶで見た事がある! 友達とゲラゲラ笑ってた記憶があるぞ!」
「失礼な奴め! 俺様の涙の引退式を何だと思ってるんだ!」
何だと思えばいいのだろうか?
「大体、何だよ! 引退って?」
「膝に抱えた爆弾が……」
「「「脚立の膝って!?」」」
『まあまあ、君もアニチに転生させて貰った口でゲしょ? なら、二人は似た者同士、お仲間ってことでゲスよ。これも、何かの縁。どうでゲス? この際、二人で第二の人生エンジョイしてみては? まあ、血生臭い人生でゲスが、戦士としてはむしろ本望というものでは?』
「ま、また、俺様はた、戦える、のか?」
うるうる、だばだば、ざーっ! と、滂沱の涙を流す脚立。本気で意味不明になってきた。
「おいっ、お前! 頼む! 俺を、また、戦場に立たせてくれないか?」
「どうしよう? どうする?」
「いや、アレを使いこなせるとしたらケンジだけだろう? 聞けば気の毒? な身の上じゃないか?」
「まったくだ。ここは、漢を見せて受け入れてあげるのが男の度量ってもんだぜ!」
他人事だと思って。
「さっき、凄い勢いで走り抜けたけどなにがあったの?」
「ケンジに良さそうなものみつけたんだけどにゃ! ……取込中?」
ヌコが、何やらチェーンを持ってきた。金ぴかの。
「本物の金みたいよ! 結構長いし、太いし、武器にならないかな?」
「おおおっ! 凄いゴージャス! と、いうことで、お疲れさぁっしゃーっ!」
「うわーん! あそこまでお願いしたのに、あっさり捨てられたー!」
「「にゃ、何事! しゃべる脚立!?」」
「「じっ、実は……」」
うんぬんかんぬん
「世界王者の脚立ぅ? それで、使ってほしいと? 意味わかんない?」
はっきり言って俺も。
しかし、このままでは流石にらちが開かないので、聞いてみた。
「俺たちは、今から一万匹のゴブリンを相手に戦おうと思ってるんだ。で、役に立ってくれるんなら連れてってもいいと思う。あの神の知り合いなら、何かチートいスキルかなんかもらってないのか?」
「確か色々プレゼントされたような。ステータスオープン!」
何やらずらずらと並んだステータス画面が宙に浮いている。逆からなので読めないが。
「えーと、伸びる、消える、空を飛ぶ。ご飯を20杯食べられる」
「「「「「ちょっと待て! どこのオバQ?」」」」」
総ツッコミである。
「えーと、化けられる」
「「「「「それだ!」」」」」
やっと使えそうなスキルが出てきた。
「試しにちょっと化けてみてくれないか? ゴブに化けられたら重畳だが」
「OK、ドロン!」
自分でドロン言うのか? 果たしてその姿は
「「「「「かわええ♡」」」」」
10歳位のちっちゃな女の子に化けた。金髪ゆるふわヘアーのむしゃぶりつきたくなるような小動物系幼女である。あ、女衆がむしゃぶりついた。
「きゃー♡ きゃー♡ なんてかわいいの!」
「にゃー♡ にゃー♡ すべすべにゃ!」
「「「くっ! うらやましぃー」」」
漢泣き!
「って、いや、そうじゃなくて、ゴブにはなれないか?」
「わわわ、わかった! ドロン!」
さっきの女の子のままだ。衣装が変わってるが。
「「ゴブ耳メイド服ぅー♡」」
またもや女衆がすりすりする。
「そ、そ、そんな馬鹿な! ドロン!」
「「わんこ耳ナースぅー♡」」
「ドロン!」
「「甘ロリツインテールぅー♡」」
「ドロン!」
「「「めがねっこおさげー♡」」」
アルバ、そっちの属性だったのか。
「わかった。もういい」
ドロンと、元の脚立に戻った奴は、半泣きだった。
「他にはなんか無いのか? さっきの画面はもっと列があったけど」
「あ、あとは、左右の脚の間に電磁波を充填して間の物質を遠くに飛ばすとかしか……」
「って、超電磁砲じゃねぇか! どうしてそっちを先に言わないんだ!!」
「え? え! そんなんでいいの?」
「そんなんがいいんだよ! みんな、凄い必殺兵器が手に入ったぞ! さあ、キャタツくん。今日から君は僕たちの仲間だ!」
「おめでとう!」
「おめでとう!」
「おめでとうにゃ!」
「おめでとう♡ 普段はさっきのかわいい姿でいてね♡ お姉さんとの約束だぞ♡」
『おめでとう(笑) ようやく肩の荷が一つ下りたでゲス。これでアニチに顔向けできるってもんでさぁ』
「いや、今の(笑)明らかにおかしいよねぇ!」
「「「「「『あはははハハハハハ』」」」」」
こうして、にこやかな笑顔? と共に脚立が仲間に加わった。
空々しい笑いとも言う。
「一々脚立というのも可愛くないわよ。名前、つけてあげない?」
「賛成にゃ! キャタツだから、ラダーちゃんってどうにゃ!?」
「ちょっと待て! 俺様むくつけき男の世界の住人なんだぜ! よりによって、ちゃんは無いだろう。ちゃんは!!」
「「「「異議を認めない」」」」
「まあ、あんなかわいい女の子姿を見せられちゃ無理もないな」
『無理もないでゲスね』
「そ、そんなぁ~。とほほ」
「わかったか。現実の女なんて、当人の意見だろうと絶対他人の意見を聞かない理不尽な生き物だということが。故に幻想世界の女に需要があるのだよ」
ジェイド、何を力説してる? いったい君の人生に何があったんだ?
まあ、それはともかくとして、俺達の仲間に一人? 新たな戦士が加わった。無理やり美少女形態にさせられて。
その上、新しい武器をたんまり貰った俺達は、当初と比較しても恐るべき戦力UPを果たした。
アルバ ―― 火炎剣+3(仮名)。炎攻撃の追加ダメージを与える長剣。また、薙ぎ払いを使うと敵集団殲滅魔法を使える。他に無銘の強化魔法付短剣+2 鎧は捨てるわけにいかず断念。
ジェイド ―― パトリオットミサイルx2(使い捨て)。他に、氷魔法付短剣+2を二本。鎧として、ブレストアーマー+3。隠密のマント(光学迷彩装備)
ミミ ―― 魔導士の指輪+3。これは、発動体としてもボーナス+3の強力な武器であり、宝飾品としても価値の見込める丁寧な作りの物であり、神様曰く城一つ位は買えるかちがあるそうな。 他にも、指輪15個と魔晶石を40個程。
ヌコ ―― 稲妻の短剣+2。漆黒の短剣+2。猛毒の短剣+2。他短剣類10本、効果は名前に準ずる。
他に、防御魔法、魔法耐性+3の忍装束。手裏剣。赤のマフラー(効果不明)
そして、俺 ―― アルミ製脚立+3(鑑定したらそう出たらしい) 金の鎖2m+2。これは、強化魔法のみ掛ったもの。有刺鉄線+2(設置すると電流が流れる仕掛け付)
まあ、他にみんなそれぞれ金目の小物を一つか二つずつ貰っている。ちゃっかりしてるな。無事に帰れたらそれなりに金持ちになれるというものだ。しかし、太っ腹な話である。初心者冒険者にこんな過分な装備いいのかよ?
『どうせ、ほっといたらどんどん貯まる一方なんで、かまわないでゲスよ』
と、言われたので遠慮はしないが。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
こうして、ほくほくの俺達は、神様と別れ、(ちゃっかりとミミは再会の約束までしていた)階段の所まで来た。
「やれやれ、また一日以上かけて上るのかよ」
「ウンザリするにゃ!」
「? 俺様に乗って上まで伸ばせばすぐ登れるぜ!」
新キャラ、ラダーがいきなり衝撃発言。
「おまえ、どこまで長さ伸びるんだ?」
「そりゃ、どこまでも」
「「「「「!」」」」」
早速、全員で脚立に戻ったラダーに乗ってみた。えらい間抜けな絵面である。
「じゃ、伸びるぜ! にゅい~ん!」
擬音を喋るのは仕様なのか? しかし、凄いスピードで上昇する。
「「「「「速い! 速い! 速い! あぶねぇ~っ!」」」」」
とか言ってる間に最上階に到着。その後、ダストシュートの所まで戻って、ジェイドが俺達が落された場所に強行偵察。付近にゴブの姿が居ないのを確認後全員で上昇し、遂にゴブリンの巣までは戻って来た。
「なんで、誰も居ないんだよ?」
「ふっ! 我等に恐れをなしたのだろう」
「あっ! 外見て!」
「「「「あっ! ゴール教導官殿!!」」」」
そこには、ゴール教導官とこのパーティーがゴブ共と対決していた。
三人は、正に一騎当千の活躍ぶりであったが、流石に多勢に無勢、かなり疲弊しながら包囲殲滅を図るゴブリンたちに最早風前の灯であった。
「助太刀いたすぅー!」
よりによってラダーちゃんが単独で突っ込んでいった。ゴブ耳メイドのまま。
「どっきーん♡ すきすきのタイプなのねーん♡ どうか、お待ちになって~ん♡」
ゴブキングが釣れた。メス共がぶっ殺しそうな目でキングを睨み付けるが、どこ吹く風でラダーに突進しようとする。
「わっ! わわわ、こっ、こっちくるなよぉぉぉ!」
「そこの、おっじょぉ~さ~ん!」
キングを引き連れてこっちに戻って来やがった! 予定とは違うが、やるしかない!
「くらえっ!」
ジェイドがパトリオットミサイルを一発放つ。教導官殿を襲っていたゴブ達は、非常に訓練されたゴブらしく、ファランクス宜しく盾を前方に構え槍を突き出し、密集隊形で突撃しようとしていた。そこにミサイルが後ろから突っ込んでくる訳だから、
どーん!
一撃でファランクスゴブは全滅した。ご丁寧に盾を構えてた所為で、爆風は教導官殿たちの方を避けて完全無傷というおまけもついた。
「いっけぇぇぇぇっ! 火炎けぇぇぇぇん!」
物凄い火炎がメスゴブたちが、きぃーっ! とハンカチ噛んでる処へと飛んでいく。
どっかーん!
乙女の象徴? たるハンカチ諸共炎に焼かれたメスゴブ達は、煉獄の炎の中で恨み節を叫びながら絶命していった。うん、怖いのでさっさと退場してくれてよかった。
「うわわわわ~ん! おーたーすーけー!」「お待ちになってぇ! かわいいしとぉ~!」
ゴブキングに追われて涙目でこっちに戻ってきた。
「元の姿に戻れっ! んで、超電磁砲を撃つ!」
「わわわ、わかった!」
俺に抱き付いてきたラダーを見て、ゴブキングが怒りの表情で俺に向かってくる。
「ドロン!」
元に戻った脚立の脚の間に1ドロップコインを挟むと電磁波の影響で宙に浮いた。段々とプラズマ光が物凄い発光を強めていく。その様子に怒りのゴブキングが段々引きつった驚愕に変貌していく。
「「いっけぇぇぇぇぇっ!!」」
臨界に達したプラズマがゴブキングの方に発射される。直径一メートル程のすんごいビームがゴブキングを、後方のゴブリン群諸共一撃で消滅させた。その威力に驚愕した俺とラダーは、
「ストップ、ストップぅぅぅぅっ!」
「うわーん! こんなことになるなんてぇーっ!」
ドロン!
慌てて変身してみると、お姫様だっこしたおにゃのこの足を無理やりおっぴろげてるというPTAから大変なお叱りを受けそうな体勢で固まってしまった。
もちろん、女子二人から顰蹙を買いまくって、ゴブに向くはずだった武器と魔法にロックオンされたのは言うまでも無い。
「おおおおおおっ! おんしら、良く無事で、拙者、もう駄目かと何度思ったことかぁぁぁぁっ!」
残敵を掃討して合流したゴール教導官がアルバとジェイドにむぎゅーっと抱き付き、二人はO2を求め天へと手を伸ばす。
「ご心配おかけしました。危なかったですが、無事戻ってこれました。皆さんにも心配おかけして、申し訳ありませんでした」
「危うく粗大ゴミとして処理される所をケンジの機転で助けてもらったにゃ。その後、未発見の通路を発見して、最深部で神様におみやをごっそり貰ったのにゃ!」
「それが、さっきの攻撃かい? あたしらでも、見た事の無い攻撃でビビったけど、すごかったねぇ」
「がっはっは! 良きかな! 無事に戻ればそれでいい。タザン殿の湿気た面なぞ見たくないからのぉ」
「ハンナさんも、ドンコさんも、心配かけてすいませんでした」
「お礼に、おみやをあげるのにゃ!」
そういっておみやげのガラクタを手渡すヌコ。もっと、金目の物沢山貰ってきてたよな?
「おおおおぃ! こっ、これは、長年拙者が探していた禁断のテスラコイルではないかっ!!」
ちゃんと喜んで貰っております。失礼しました。
こうして、ほくほくの俺達一行は、約二日ぶりに地上へと戻ることになったわけだが、
そこで、恐ろしい物を見てしまった。
「「「「「じょ、城壁に大穴が開いてるぅ~!」」」」」
どうやら、俺達の超電磁砲攻撃で、ゴブのいた遺跡から外壁に向け、一直線に通路が開けてしまったようだ。
「どういうことか、説明してもらおうか?」
出口の外には、後ろに兵士達を引き連れた魔王様が、腰に手を当てて待っていた。
「「「「「「うわーん! ごーめーんーなーさーい!」」」」」」
俺達(特に俺とラダー)は、平謝りに謝った。
この作品は、内容に危険な要素が多数含まれます。
精神的疾患をお持ちの方、心身喪失状態の方、心の弱い方、特に、いじめの経験をお持ちの方にはおすすめいたしません。
この作品は、皆様の愛情と狂気の提供で、活動のエネルギーとさせて頂いております。
ぶくま、Pt、感想、レビュー、大歓迎いたします。
誤字、脱字、言い回しが変だよ! と思う所、 ご意見、ご感想、
作者への応援、或いはクレーム等、基本無制限に受け入れる所存です。
(ただし、執筆スピード、スケジュールについての事は除外します)




