Episode:26 グランディ王国、決着
26話投稿。
やぁ、ぉぅι゛ょ たちとの会見を終えて、無事【石の都】に戻って来た、
アバドーンだ。
<ょぅι゛ょ みたいに言うなw>
<このロリコンめw>
<でも、なんで拉麺屋が増えてんの?>
<また予想外の方向に爆走したw>
<報告しま~す。>
<よほど嗜好に合致したらしくて、2軒じゃ間に合わなくなったんです。>
<今や、一部では自分の家に専用キッチン作る人とか出て来たしね。>
<このまま逝けば彼らの”主食”になってくかもw>
<建物や器材は自分達で作るしねw>
<一番の問題は”質の良い小麦粉”だったんですが。>
<それを扱ってるのは、反りの合わない【エルフ】だからねw>
<藻レラが、適正価格で卸す事にしたんで。>
<【倍々ハンマー】で、元手は只だしw>
ちょっww どんだけ拉麺気に入ったのコイツら!!?
……イヴに禁断の木の実を与えた蛇の気分だぜw
<まぁ、イヴほど可憐では無いけどw>
<こっちも、蛇ほどの可愛げは無いけどw>
藻マエラ、最近漏れにキビシ過ぎですよ!!?
………もっと、漏れを大事にしる!!!(泣)
<それで、全部の店を僕らが運営すると、大変とかってレベルじゃ
無いんで、”飛蝗拉麺”のドワーフ・中央支店を、”ドワーフ支店”に
変えて 他の店舗をドワーフに売り払い、小麦粉の仕入れだけを
請け負う事にしたんだけど。>
良し、ナイス判断だ2号。
さすが、最初のメンバーだけの事はあるな!
<それほどでも無いです。>(照)
<王様~、【アリさん】から連絡来たよ~。
王様が言った通り、安全の為に地中10ダントで待機して居たら、
万単位の生き物が動く振動を感知したって。>
さすが、【アリさん】見た目の可愛さに加えて、高性能だなw
それじゃあ、眷属達手はず通りに頼んだぞ。
<<<<< 了解。 >>>>>
・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・
俺の名は63号、軍団の一人だ。
今は王様の指令で、人間の”討伐隊”が通る筈の街道で
待機している。
今回、王様から出された”命令”は三つ。
一つ目は、必ず全滅させる事。
二つ目、周囲の森に被害を出さない事。
三つ目、人間の司令官の鎧兜を回収する事。
この3つだ。
最初の2つは問題無い、出会い頭に”飛蝗時空”に引き込めば、
敵に逃げる手段は無いし、俺達を倒す手段も無いので、
必然的に達成出来る。
問題は、3つ目を達成する為に俺達の”魔法”は使えないってことだ。
なんでも、王国の中で協力関係を築いた連中に、討ち取った
証拠として渡す為らしいが、俺達の魔力で魔法を放てば、塵しか
残らないから だそうだ。
まぁ、甲殻を変化させた生体剣【高周波爪刃】を使うか、
普通に殴る・蹴るで戦えばいいんだろうけどね。
王様からは、【石の都】と王国の間に大きな街道は無く、森や
荒地が広がってるので、15万の大軍を一度に進軍させる事は無理だから、
5つに分けて3万づつ別々の街道や、道を使って来るだろうって
言われてたけど、どうやら、王様の予想通り、此処には3万くらいの数が
向かって来ているみたいだ。
さすが俺達の”王”だけの事はある!
普段はあんなに”残念”なのに、決める時は決めてくれる!
……いつもこうなら良いのに。
まぁ、グチは置いといて”命令”を遂行するか。
<……”飛蝗時空”展開。>
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
……はぁ、憂鬱だ……。
俺は名も無い一般兵の一人で、カークスって言うんだ。
今は進軍の最中で、俺と仲間達は輜重部隊に志願して、
荷車や馬車を引いている最中だ。
今回の”討伐”が、真の目的を誤魔化す為の言い訳であって、
本当は”略奪”の為なんだって言うのは、俺も俺の仲間達も分かっていた。
でも、分かっているからって、『本当は略奪の為の遠征には
参加したく無い』なんて、言える筈も無かった。
だってそうだろう? みんな”公然の秘密”って知っているけど、
表向きは確かに”討伐”って御偉いさんが言えば、白だって黒になる。
それに真っ向から”略奪”なんて言えば、家族まで巻き込んで
酷い目に会うのは、目に見えているだろう。
だから、どうせ兵役を免れないなら、戦いに参加しない輜重部隊に
志願して、せめて略奪に加わらない様にするぐらいしか、
力の無い俺達平民の一般兵には出来ないんだ。
とは言え、討伐隊に参加してるのに変わりがないから、
気が重くなるのは仕方が無いって事さ。
……どんっ!
いてっ? おいおい、どうしたんだよ?
気が進まないのは俺も同じだけど、こんな所で止まったりなんかしてたら
どやされるぞ?
そう思って 俯いてた顔を上げ、前にいた幼馴染の方を向いて愕然とした。
おいバーツ!一体これはどう言う事なんだ?
前に居た長蛇の列はどこに行った?
俺は確かに俯いちゃいたが、何の音も立てずにあの大軍はどこに消えたんだ?
「俺だって、訳が分からねぇよ!
偶々俺は前を見てたけどよぅ。
前を歩いてた連中は、空気に融けるように、消えていったんだよ!」
嘘だろう? と言おうとして止めた。
青い顔で震えているコイツが嘘をついてる様には見えなかったし
元々 嘘をつくのが苦手な愚直で、要領の悪い奴だ。
今回も俺が気づいて遣らなければ、なぜか最前線に送られたくらい壊滅的に運の悪い奴でもあるのだ。
逆にこんな、下らない嘘はつけない筈だ。
「ど、どうしよう?
どうしたらいいんだ、カークス?」
い、いや、俺に聞かれても、俺の方こそ『どうする?』って聞きてえよ。
それにしても、一体なにが起こったんだろう?
3万近くの大軍が一瞬で消えるなんて……。
しばらく 唖然としてた俺らだけど、時間が経つにつけ背筋が寒くなって来て
誰ともなく声をあげたかと思うと 一斉に王都に向かって駆け出した。
後先の事なんか考えられ無かった。
ただただ、恐ろしさのあまり家に帰りたかったんだ。
結果として、俺達は誰も罪に問われる事は無かった。
王都でも 大きな問題が起きていて、一般の兵士の事になんか
構っていられる状況じゃ無かったし、この時の俺達は知るはずも無かったけど、
進軍そのものが悪い事だと既に国中に知らされていたからだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
……ここはどこだ?
ワシとワシの率いる軍勢は、亜人の洞窟目指して進軍していた筈では無かったか……?
なのに、目の前が一瞬揺らいだと思ったら、次の瞬間には見た事も無い場所に居るではないか?
王都と亜人の間の街道は何度も通ったことがある。
道を間違えるなど 有り得ん事だし、そもそもこんな不思議な場所なぞ 聞いた事すら無いぞ?
行軍していたのは 確かに昼間だったのに、ここは既に夕焼けになっている。
こんな、血の様な鮮やかな夕焼けなぞ今まで見た事が無い。
まるで伝説の【魔の跳梁する闇と人の過ごす昼が重なる時間に現れる】と言う”降魔ヶ刻”のようでは無いか?
……なにを、馬鹿な事を。 ワシはどうかしてる。
それにしても、なんと不思議な場所だろうか?
見渡す限りの荒野の地平が見えるが、どうやって帰れば良いのだ?
キレイな水場はあるようだが、果たして飲む事は出来るのか?
所々から、炎も吹き上げているわ、上空では轟々と風が渦巻いている様だし、極めつけにあの月はなんだ?
あの、昆虫(おそらく飛蝗?)の顔を模したような模様の、巨大な月は?
まるで 見下ろされて居るようで、部下共も気味悪がっているではないか。
などと思いながらも 気になって月を見続けていると、突然、月が喋った!
≪ ようこそ、お前たちの墓場へ。 ≫
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『『『『『 つ、月が喋った!? 』』』』』
………………無ーよw
まぁ、この場所は声が反響して廻りに響くから、月を凝視してる時に声がしたら
そう勘違いするかも知れんけどなw
<月が喋る筈無かろう? 今、声を掛けたのは俺だ。>
『な、なんだアイツは!?』
『あ、あの月にそっくりだ!』
『アイツが俺達を此処に連れて来たのか!?』
『くそ! アイツも亜人だな!』
<ようこそ、墓場に。
親切な俺が、良い事を教えてやろう。
此処は確かに俺が作った特殊な空間だが、俺が死んでも解除されない。
……俺自身が解除しない限りな。
お前等に選べる選択肢は、『此処で俺に殺される』の たった一つきりだ。>
『なんだと? 貴様は何者だ?
何故、ワシ達の命を狙うのだ!?』
主
造りし存在に問いたもう
『汝の名は何か?』
彼の存在、答えて曰く
『≪軍団≫、我等 大勢なる故に。』
『な、なんだと?』
『レギオン(軍団)だと? 大層な名をほざきやがる!』
<冥土の土産に教えてやる。
俺は、神々によって新たに生み出された最も新しい種族、【軍団】の一人。
我等が”王”の命により、貴様らの命、貰い受ける。>
『『 たった、一人で何が出来る! 』』
『大きな口を叩きやがって、切り刻んでやらぁ!』
『『『 死ね、おらぁ!! 』』』
ガッギイイィィィィンン!!
パキイィィィィン!!
幾つも重なる金属を硬い物に打ち付けた時の音。
だけど、俺には何の影響も与えない。
『『『 け、剣が折れた!? 』』』
『『『 硬ってえ!? 』』』
『 コイツの甲羅、メチャメチャ硬てぇぞ!!? 』
……甲羅じゃなくて”甲殻”だろw
馬鹿ぷーw んじゃ、軽く反撃と逝こうか?
俺は、奴等の一人を片手で軽く持ち上げると、足掻くソイツに構わずに
俺の横にあった岩に向かって軽く手首のスナップだけで 放り投げてみた。
ひゅっ!!
ゴシャッ!!
おおw 軽くやっただけなのに 凄い勢いで水平に飛んだかと思ったら、岩にめり込んでしまった。
『『『 !!! 』』』
『『『 なんてぇ、怪力だ!? 』』』
『『『 この硬さで、怪力じゃあ近づくのはヤバイぞ!? 』』』
『『『 どけどけぃ! 傭兵共!! 』』』
『『『 我等”魔道兵団”に任せて下がれ! 』』』
『『『 この虫野郎め、丸焼きにしてやるわ! 』』』
『見て置け虫ケラめ、複数の意思を一つに纏める事で、
この様に”大呪文”を可能にするのだ。』
『『『『『『 ラメラオン 』』』』』』
……プwゲwラw そんだけ雁首揃えて”上級呪文”どまりかよw
ワロスw
ごぉおおおおぉぉぉぉぉ!!!
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
絶対の自信を持って放った呪文が 敵を飲み込み、
巨大な火柱となったのを確認して 勝利に沸く彼等だったが、
ザッ、ザッ、と言う足音と共に、火柱の中から近づいて来る影を
認識すると共に、その歓声は小さくか細くなっていった。
炎の中から悠然と姿を現し、その照り返しの逆光で
黒く影になっている姿の中の、そこだけ赤く光を放つ目を一層輝かせて
ソイツは言い放った。
≪ ……手品の種はこれで終わりか? 人間。 ≫
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<さっき、3万相手に何が出来るとか言っていたな、人間。
……これが答えだ。
俺達が【大勢なる者】と名づけられた、もう一つの理由。
たった一人で、一つの軍団に匹敵する戦力を有するが故に。>
< 【ただ一人の軍団】。 >
『『『『『『 ひいぃぃぃぃ!!? 』』』』』』
『『『 に、逃げろぉぉーー!!? 』』』
『『『 逃げろって、何処にだよぉ!? 』』』
『こ、こら貴様ら、勝手に持ち場を離れるな!?』
『腰抜け共が! こちらは3万から居るのだぞ!?』
その時、俺の元に、王様から”命令”が届いた。
≪ こちらの方は 片がついた。
王の名に於いて”命令”する。
各”騎士飛蝗”は、敵を速やかに”殲滅”せよ。 ≫
…その瞬間、俺の頭脳は急速に冷めてゆき、与えられた”命令”を
どうやれば速やかに遂行出来るのか、検討し始める。
これが、俺達が”虫”の姿をしている事の最大の理由。
ひとたび、”王”の命令が下れば、只その遂行の為だけに
冷徹で非常で容赦の無い”機械”へと変わっていく。
俺は、極限まで感情の起伏が乏しくなった心を、ただ殺戮の為だけに向けて駆け出した。
逃げようとする人間共の前に 巨大な壁を造り、逃げ場を
塞いでから手近な人間の首を【高周波爪刃】で落としてゆく。
ザシュッ!!
『ぎあぁぁ!?』
『アーーーーー!!?』
中には自棄になって切りかかってくる者もいるが、紙一重でかわして拳を打ち込み、頭部を粉砕する。
ドゴッ!!
『ブベラッ!?』
バサァ!!
『うぼぁーー!!?』
……そんな作業を続けて、暫らく後。
俺の目の前には、首と身体を切り離された、一際立派な鎧の男。
その傍らには、家族の肖像だろうか?
男を真ん中に、歳のバラバラな人間の男女が並んでいた絵を
入れたロケットが転がっていたが、俺の感情は揺らがない。
ただ、情報として認識しただけだ。
そして、男の鎧兜を、用意した麻袋に詰める作業の途中で、踏んでしまい
壊れたようだが、俺は”王”の命令を完遂した後、振り向きもせず、その場をあとにした。
……我等が”王”の元に、帰るべく。
・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・
俺と数人の眷属達は今、大公一派を総て片付けた事を伝えに、グランディ7世王の部屋に来ている。
部屋の中には既に王女や宰相達が来ていて 人払いも済んでる様だったが
俺が【こっち見んな】を解除して 目の前に現れるとかなり驚いた様子だったww
『あ、アバドーン殿、一体どこから?』
『……急に目の前に現れるとは、想像もしていませんでしたわ……。』
「失礼、だが宮廷の中を 俺の様な姿の者が、ましてや、王の寝所に向かってるとなれば 騒ぎは必定。
ならば、姿を隠して来るしかあるまい。
それに 急に現れた訳でも無い、どうどうと部屋の扉を開けて入ったが
気配を消して居たから、あんた等が認識出来無かっただけだ。」
『……確かに、大騒ぎでしょうなぁ。
……それにしても、”気配を消す”ですか……。』
「ああ、見えてはいるが ”居る”と認識出来無い。
だから、厳重な警備の何処にでも入って、外道共を始末出来るのさ。」
『……実に恐るべき話しですな。』
「別にそんな青い顔をしなくても、正しく生きて居るなら気にする必要は無い。
俺達の獲物は、外道共だけなのだから。」
『今回、アバドーン殿の協力を得る事が出来た我々は、幸運であったと言えます。
これからも、この幸運が続くよう、精進いたしましょう。
そして、アバドーン殿に、ご紹介申し上げる。
こちらに、おわすお方が、【グランディ7世陛下】で在らせられる。』
「ああ、やはり何処と無く ぉぅι゛ょ と面影が似ている、流石 ぉぅι゛ょ の”お父ん”だな。」
(また、ぉぅι゛ょ とか言ったww)
(国王を”お父ん”呼ばわりとかw マジ無法者すぎww)
『ちょっww だから国王を”お父ん”とか、アンタ…。』
「…宰相殿、その仕来たりには興味も無いし、関係も無い。
人間が、勝手に自分らで決めて、勝手に従ってる分には、
口出しする気も無いが、それを 俺達昆虫人にまで求めても、
応じる気は無いぞ?」
『良い、キノピオ宰相。
アバドーン殿の、申す通りじゃ。
彼らに、我等の都合を押し付けてなんとしよう。
彼らには彼らの、我等には我等の、風習や考え方が有るのだ、
今回の事もそれを認識しておらなんだ 愚か者共が、【ドワーフ】達、
あの頑固だが実直な友人達を 我等と違い穴を掘って暮らしているから
と言って馬鹿にし、亜人と侮った故に起きたのだ。
我等は、もうそろそろ”学ぶ”と言う事を、憶えても良い頃だとは
思わぬか?
まして、彼らはこの国の恩人。
遜るべきは、我等の方ぞ。
……アバドーン殿、あわや宮廷医師クッパの盛った毒で
命を失うところでしたが、お陰を持ちまして無い筈の命を永らえました。
これで、まだ幼い二人の息子【マリオ】と【ルイージ】が成人するまで、
見守る事が出来そうです。
この通り、お礼を申しますぞ。』
『…陛下…。
はい、真にその通りでございました。
アバドーン殿、先ほどの某の愚かなる発言を、どうかお許し願いたい。』
ビッ!
「だから、細けえ事はイイんだよ!w
俺は少しも気にしちゃ い無ぇよ。
”お父ん”もコレから養生して、速く元気になるんだな。」
(だから、裏手突っ込みは止せってのw)
(宰相さん、再び涙目w)
(無法者過ぎるw)
(そして、キノピオとマリオ・ルイージの消息がw)
(ついでに、クッパもなーw)
『……左様ですか、
ならばお言葉に甘えて、この事はここまでと致しましょう。
それよりも、これからのアバドーン殿達”レギオン”の事を、
国民にどう知らせたモノか……。』
「……? 普通にあるがままを言えばイイんじゃねーの?」
『ですが、そうなれば実際に15万の軍勢を屠ったアナタ方に、
遺族の者共が恨みを向けましょう。
今回の件は、アナタ方が居なければ、どうなって居たかを考えれば、
当然の事ながら王家としても最大限の敬意を払い、その事を
公にすれば表立って、あなた方に敵対は出来なくなるでしょうが
恨みが消える訳では有りませんからな。』
「いや、それは願っても無い事。
逆にそうやって、亜人に対して敵意を向ける者を、炙り出す事が
出来る上に、俺達が敵意を集めれば、その分他の種族に向ける
敵意も減るでしょう。」
『……! それでは、あなた方が?』
「逆にお聞き致しますが、宰相殿。
恨みを集めたとして、我等にどんな不利益が?
元より、我等は人間との係わりを持たぬので、
不興を買おうとも意味が有りません。
彼らが 攻めて来るとして、たとえ不意を付かれようとも
我等にカスリ傷一つ付ける事が出来ないでしょう。
本来、【造物主達】より賜った使命の重さを考えたなら、
もっと速くこうするべきだった、と後悔している程です。」
『さようでしたか。
ならば、我等からはこれ以上は何も申し上げますまい。
せめて、大々的に王家が感謝していると喧伝し、出入り自由の
許可を出したと、国中に布礼を出すとしましょう。』
「んじゃあ、俺らは定期的に”生命の水”とユニコーンの乳を
収めに来るか。
毒で蝕まれた身体には、何よりの特効薬だろうからな。」
『……! なんとその様な貴重な品まで!?
……一体どうやって?』
「……どうやっても何も、俺らは人間と違って
他の種族とは友好関係を築いているからだけど?
まぁ、ユニコーンの乳は、【馬乳酒】になっちまってるんだけどな。(汗)」
『まぁ、陛下はお酒も嗜まれるので問題有りませんが。』
((( 何故、馬乳酒? )))
……いま、宰相殿と、ぉぅι゛ょ と、”お父ん”の心が一つになった
気がするw
『…あ、あの、その他にもですね、で、出来たらでイイのですけどぉ…。』
((( ……なに、この可愛い生き物? )))
「あー分かった、【ケーキ】と【果汁水】は美味かったろ?」
『は、はい。 とても!』
「オーケー、オーケー。
それも、一緒に持って来るよ。
それじゃあ、今回の分を置いて行くから、次回は
お布礼が出回ってからな。」
『爺ィ!今すぐ国中に布礼を出してちょうだい!!』
『ちょっ!? どんだけ気に入ったんですか姫ェ・・ww』
そんな、喧騒を余所に”お父ん”に挨拶してから、
俺達は拠点に帰る事にしたんだw
……ドワーフの店舗はどうするんだって?
∩゜Д゜)∩ アーアー、聞こえ無ーい!
(逃げやがったww)
(最低だよアンタww)
(だが、それがイイ!!)キリッ
次回は外伝です。




